第0回 浅間モーターフェスティバル

2014.09.27〜28

text & photo:Kazuhide Ueno (上野和秀)

 
日本のグッドウッド目指して新たにスタートしたイベントが、浅間モーターフェスティバルである。実は軽井沢ヒルクライムを進化させたもので、走るだけではなくクルマとモーターサイクル、音楽、アウトドア等を融合した内容が特徴。会場となったプレジデントリゾート軽井沢の取り付け道路が私道で占有でき、軽井沢ヒルクライムの開催実績から、公道部分の一時封鎖も許可され、今回の開催となったのである。

今回はプレ開催ということからあえて”第0回”とされたが、グループCカーのポルシェ962Cから、1974年の全日本F2選手権を闘ったマーチ742を筆頭にヒストリック・スポーツカーまでの57台が集まった。初日の午前中は路面がセミウエットだったが午後には乾き、日曜日は快晴の元で行われた。純レーシング・マシンが高原の公道を駆け抜ける姿は強烈なインパクトがあった。走行はタイムトライアル競技とされ、公道部分は設定された定速走行、専有部分はタイム・アタックとされた。それぞれ上位3名が表彰されたが、そのうち2名が重複し、正確な走りをできる方はどちらにも対応できることが証明された。

このほかフェラーリ・オーナーズ・クラブジャパンがクラブ参加し、ラ・フェラーリの展示やデイトナから458スペチアーレまでの歴代のモデルが走行を披露した。またマクラーレン・オーナーのミーティング、ポルシェ911オーナーによる”50 Years of 911オフ会”も併催さると共に、モータージャーナリストの島下泰久氏によるトークショーも行われた。

参加してもよし、見てもよしの浅間モーターフェスティバル。主催者によれば、来年は内容より充実させて誰にも楽しめるものにするそうで、開催が今から楽しみだ。

  • パドックではサーキット用のグループBカーのフェラーリ288GTOと、グループCカーのポルシェ962Cが並ぶ珍しいシーンが見られた。

  • マーチ742オーナーのG氏は、「このマシンで公道を走るという夢を実現できた」と語り、このイベントに大満足だった。

  • 浅間モーターフェスティバルは北軽井沢のプレジデントリゾート軽井沢で行われ、あらゆるファンが楽しめる雰囲気の良い楽しめるイベントだ。

  • F3000マシンベースのグラチャンカーのローラT88/40 88Qはロータリー・サウンドを響き渡らせた。

  • 日産は1971年のサファリ・ラリー優勝車のフェアレディ240Zを持ち込み、デモランを行った。

  • 4輪車だけではなくレーシング・サイドカーも参加。パッセンジャーがアシストする独特のコーナリングを披露。

  • フェラーリ・オーナーズ・クラブ・ジャパンはクラブ参加。ラ・フェラーリを展示し、来場者の注目を集めていた。

  • 50 Years of 911のオフ会が行われ、モータージャーナリストの島下泰久氏によるトークショーも行われた。

  • 会場内ではマクラーレン・オーナー・ミーティングが行われ、様々なカラーの12台が集まった。

  • GAZOO RACINGは、今年のニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦したLFAと、 86を展示した。

  • 日産自動車は1971年のサファリ・ラリーを制したそのものフェアレディ240Zを持ち込み、デモランも行った。

  • ポルシェ・ジャパンは最新の911タルガ4と、ヒストリック・モデル用純正オイルをアピールしていた。

  • このイベントに積極的に参加するアストン・マーティンは2台を出走。ヴァンキッシュ・ヴォランテを展示した。

  • ジャガー青山は最もスポーティな仕様であるFタイプRクーペを展示し、英国車ファンから注目を集めていた。

  • 独自の路線を歩むパガーニの代理店であるパガーニ・トウキョウはゾンダRを展示すると共にデモランも行った。

  • 2輪車もカバーするイベントだけに究極の存在であるMVアグスタが出展。4輪オーナーからも注目されていた。

  • エンドレスは足回りのチューニングを行ったBMW2000CSを披露し、ヒストリックオーナーの注目を集めた。

  • コースクリア確認用のオフィシャルカーは、懐かしのKP61スターレットのTS仕様で、小気味良い走りを見せた。

  • 公道部分に設定された定速走行(CT)は#16 ジネッタG4組がペアで獲得。2位には#31マーチ742が入った。

  • 専有部分でのタイム・アタック(TT)はS-09 アストン・マーティンが優勝。CTとのダブル入賞を獲得。

  • 最後に主催者とスタッフ一同が壇上に上がり、来年はより充実した内容で開催されることが発表された。

  • グループA/S-1 2013年 エンドレス BRZ

  • グループA/S-3 2011年 ガルフ・プリウス

  • グループA/S-4 2006年 アストン・マーティンV8ヴァンテージ

  • グループA/S-5 2008年 パガーニ・ゾンダ F

  • グループA/S-6 1994年 ポルシェ911 RS

  • グループA/S-8 2014年 シボレー・コルベット・クーペ

  • グループA/S-9 2014年 シボレー・コルベット・コンバーチブル Z51

  • グループA/S-10 2014年シボレー・コルベット・クーペ Z51

  • オフィシャルカー/GAZOO RAING 86 #101

  • グループB/F-1 1996年 フェラーリ355チャレンジ

  • グループB/F-2 1997年 フェラーリ355チャレンジ

  • グループB/F-3 1999年 フェラーリ355チャレンジ

  • グループB/F-4 2012年 フェラーリ Four

  • グループB/F-5 2010年 フェラーリ599GTO

  • グループB/F-6 1973年 ディーノ246GTS

  • グループB/F-7 2008年フェラーリ430スクーデリア

  • グループB/F-8 2005年フェラーリ・チャレンジ・ストラダーレ 25アニヴァーサリー

  • グループB/F-9 1971年フェラーリ365GTB/4 デイトナ

  • グループB/F-10 2014年フェラーリ458スペチアーレ

  • グループB/F-12 2014年フェラーリ458スペチアーレ

  • グループC/#3 1967年ダットサン・フェアレディ(SR311)

  • グループC/#4 1995年トヨタMR2(SW20)

  • グループC/#5 1998年トヨタMR2(SW20)

  • グループC/#6 1959年フィアット・アバルト750GT ザガート

  • グループC/#7 1960年フィアット・アバルト 850SS レコルト・モンツァ

  • グループC/#8 1953年 OSCA MT4

  • グループC/#9 2008年ランボルギーニ・ガヤルド

  • グループC/#10 2009年アルファ・ロメオ 8C(左)、#11 2011年ポルシェ911(997)

  • グループC/#14 1991年ローバー・ミニ・ジョン・クーパー1300

  • グループC/#15 1970年マーコスGT

  • グループC/#16 1964年ジネッタG4 シリーズ2

  • グループC/#17 2013年ケータハム・スーパーセヴン・スーパーライト R300

  • グループC/#18 2014年ケータハム・スーパーセヴン 250R

  • グループC/#19 1965年ロータス47GT

  • グループC/#20 1965年ロータス・エラン・シリーズ2

  • グループC/#21 1959年ロータス・エリート-

  • グループD/#26 2000年フォーミュラ隼

  • グループD/#27 1968年ポルシェ910

  • グループD/#28 1991年ポルシェ962C

  • グループD/#29 2002年シボレー・コルベット ZIP SPEED レーシング

  • グループD/#30 1988年ローラT88/40 88Q マツダ

  • グループD/#31 1974年マーチ742 BMW

  • グループD/#52 2014年クマノ LCR-GSX-R1100

  • グループD/#53 1988年ウインドル R1

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