アウディSQ8 改良新型、カタールで実車初公開 新たなLEDライト採用、デザインも刷新

公開 : 2023.10.10 06:05

・GIMSカタールにて改良新型アウディSQ8の実車が公開。
・フラッグシップのクーペSUV、デザインと機能に磨き。
・新世代のLEDヘッドライト等を採用。

フラッグシップSUV、実車公開

アウディは、フラッグシップSUVのQ8の改良新型を発表した。中東で開催された国際モーターショー「GIMSカタール」では、スポーティモデルのSQ8の実車が公開されている。欧州では10月下旬に発売予定である。

アウディQ8は2018年に登場したミドルサイズのクーペSUVで、今回の改良では内外装のデザイン変更や車載機能のアップデートが施されている。

GIMSカタールで公開されたアウディSQ8
GIMSカタールで公開されたアウディSQ8    AUTOCAR

価格は7万5500ポンド(約1370万円)からで、英国では主に「Sライン」、「ブラック・エディション」、「フォアシュプルング」の3種類のグレードが用意される。エントリーグレードのSラインには、電動スポーツシート、キーレスゴー機能、デジタルコックピット、ヘッドアップディスプレイ、4ゾーン・クライメートコントロール、Bang & Olufsen製プレミアムサウンドシステムが標準装備される。

ブラック・エディションはその名の通り、22インチホイール、ドアミラー、エンブレムなど、内外装をブラックカラーで統一している。価格は8万50ポンド(約1450万円)から。

ハイグレードのフォアシュプルングは9万9300ポンド(約1800万円)からで、パノラマサンルーフ、四輪操舵(AWS)、パワフルなLEDヘッドライト、レザーシートが装備される他、マッサージシート、リアシートヒーター、サイドドアのイージークローザーなどが標準装備となる。

スポーティモデルのSQ8の価格は9万7245ポンド(約1770万円)から。S専用のエクステリアデザインと23インチのアルミホイールが標準装備され、アダプティブ・エア・スポーツ・サスペンション、パーキング・アシスタンスも追加される。

内外装をリフレッシュ

エクステリアとしては、最近改良されたEVのQ8 eトロンと同様に、新しいマトリクスLEDライト、滑らかな表面処理、アグレッシブな大型エアインテーク、エンジン音を強化するという新しいエグゾーストシステムなど、細部に変更が加えられた。

最も大きな変更点はフロントグリルで、アルミ調の縦型インレイが特徴的だ。一方、上級グレードではボディトリムが色分けされ、よりミニマルな外観となる。

GIMSカタールで公開されたアウディSQ8
GIMSカタールで公開されたアウディSQ8    AUTOCAR

パワートレインは従来とほぼ変わらない。SQ8には、ポルシェカイエン・ターボやランボルギーニウルスと同じ、最高出力507psの4.0L V8ツインターボが採用されている。気筒休止システムにより、4気筒での走行も可能である。

高性能モデルのRS Q8も今後数か月のうちに同様の改良が施される見込みだが、パワートレインの変更についてはまだ明らかではない。

Q8 60 TFSIでは、最高出力360psの3.0L V6ガソリンターボが搭載され、0-100km/h加速タイムは5.6秒とされる。48Vマイルドハイブリッド・システムが備わり、低負荷時では最大40秒間の惰性走行が可能だという。

Q8 45 TDIには最高出力230psの3.0L V6ディーゼルターボが搭載され、0-100km/h加速は7.1秒。Q8 50 TDIでは最高出力286psのV6が搭載され、0-100km/h加速は6.1秒となる。最高速度はそれぞれ225km/hと240km/h。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    英国編集部。英グラスゴー大学を卒業後、モータージャーナリストを志しロンドンに移住。2022年からAUTOCARでニュース記事を担当する傍ら、SEO対策やSNSなど幅広い経験を積んでいる。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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