アウト・エ・モト・デポカ

2014.10.23〜26

text & photo: Keith Bluemel translation:Hiroshi Yoshida (吉田 弘)

 
 イタリアのパドーヴァで恒例となった、クラシックカーとモーターサイクルのショー「アウト・エ・モト・デポカ」が開催された。今回が31回目という、伝統あるイベントでもある。開催を知らせる広告に、「クアトロ・ジョルニ・ディ・パッシオーネ」(情熱の4日間)とあったように、連日多くのファンが詰めかけ熱気のこもるイベントとなった。11のホールでの展示で、それぞれのホールが満員になるほど密度の濃いイベントで、今年来場者の数は、新記録となった昨年の7万4千人を大きく越え、8万人にもなったという。

クラシックカーがメインではあるが、主要メーカー各社は最新モデルも出品する。プジョーは205T16の30周年を記念し3台を展示。併せてコンセプトカーのクアザールを出品し注目された。最新技術を集めた208T16も登場し新旧の対比を味わうことができた。アウディ・クアトロは最初のWRC優勝から30年を迎えた。メーカーブースには3台のクアトロを展示。各地で100周年の祝福が行われているマセラティは、ここでも記念の展示が行われ、A6GCS PF ベルリネッタやミストラル・スパイダーなど、魅力的なクルマが出品された。ポルシェは911ターボの40周年だ。VWからは7世代にわたり、累計生産台数が3千万台を超えた歴代のゴルフが出品された。いずれもシルバーにペイントされていたが、そのサイズから「シルバーアローではなく、シルバーダーツだ」と、コンパクトカーのベンチマークらしい愛称で呼ばれていた。

マラネロのムゼオ・フェラーリと、モデナのムゼオ・エンツォ・フェラーリは、ホール3に共同で魅惑的なフェラーリ・ワールドを展開した。ここには156-85F1やF1のシミュレーターなどが運びこまれ、ファステストラップを目指すファンで長蛇の列ができていた。ランチアはフルビアHFからデルタ・インテグラーレに至る歴代モデルを展示。ストラトス、037ラリー、デルタS4のラリー仕様はレプリカも含めて人気の的であった。

メインのホールに挟まれた屋外スペースではオートジャンブルが行われた。またホール7と8にもパーツやアクセサリー、図書やカタログ類、モデルカーなどを扱う業者がぎっしりと並び、あらゆるファンの要求に応えるべく膨大なアイテムが取り揃えられていた。

  • ポルシェは911ターボの誕生40周年記念を中心としたが、906のような歴代のレーシグマシンも持ち込んだ。

  • アウディはクアトロでの最初のWRC優勝から30年を記念し、ノーマルとラリー仕様3台のクアトロを展示。

  • プジョーは205T16の誕生30周年を記念して展示。併せてコンセプトカーのクアザールも出品し注目された。

  • フェラーリが管理するふたつのミュージアムは、ホール3に共同で魅惑的な世界を展開し156/85F1などを展示。

  • F50の試験車として知られる348のボディをまとう「エンジン・デヴェロップメント・ムロティーポ」が登場。

  • フェラーリはここで試作車を中心に展示。こちらは外装色でお分かりのように599HY-KERSの試作車。

  • ボディを偽装した怪しいクルマは、F150/ラ・フェラーリの開発用試作車。これは本邦初公開だ。

  • マセラティは100周年を記念し、A6GCS PF ベルリネッタとミストラル・スパイダーなどが出品された。

  • マセラティは車両だけではなく、往年のブローシャーやスパークプラグなどのメモラビリアもあわせて展示。

  • ラリー・ファンにはお馴染みのフィアット131アバルト・ラリー・グループ4仕様が会場に姿を見せた。

  • こちらはミケロットではなく、ファチェッティが製作したフェラーリ308GTBグループ4ラリーカー。

  • 金黒のエッソ・カラーをまとうグリフォーネのランチア・デルタS4は、インテグラ―レと共に展示された。

  • 会場で並々ならぬ存在感を放つのはアルファ・ロメオ6C 2300 ミッレ・ミリア・トゥーリング。まさに荘厳。

  • 優雅なラインを描く魅惑的なボディを備えるのはフィアット508Cカブリオレ・グレイシャー。

  • 地元のクラブ500エウガネオ・パドーヴァは、オリジナルを保つ595とモディファイされた695を展示した。

  • こちらはトッポリーノ・クラブのブース。トッポリーノ用ホイールを使った工事用の手押しもあわせて並べた。

  • 屋外では個人のヒストリックカーを展示即売。コンディションの良いアルファ・ロメオ・モントリオールを発見。

  • このレストア途中のクルマは1959年型フィアット1200TVトランスフォーマブルで価格は9500ユーロだった。

  • 素晴らしいコンディションに保たれているモレッティ・ツール・ドゥ・モンド750は価格応談だった。

  • 車両だけではなくパーツやモデルカー、カタログの店も数多くある。こちらはクラシック・カバン専門店のブース。

  • ペダルカーの専門店も出店している。このフェラーリとマセラティはフルレストアされ、完璧な状態にある。

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