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2017.08.18

トヨタCH-R、「AUTOCAR Awards」を受賞 なぜ? 魅力を探る

text:AUTOCAR JAPAN編集部

AUTOCAR Awardsは、毎年AUTOCAR英国編集部が、それまでの12カ月間に発売されたクルマ、または輝いた「自動車業界人」に送る賞である。

世界的には、高く浸透しているアワードのひとつで、受賞した各メーカーは、メディアに向けてリリースを配信するほど。

今年も13の部門が設けられ、14台ものクルマが賞を獲得。なかには、われらが日本メーカーも含まれている。

このページの主役、トヨタCH-Rが受賞したのは「Game Changers」賞。これは、「同クラスに、これまでにないスタンダードを設け、従来の価値観を一変させるもの(AUTOCAR英国編集部)」に与えられる。

テスラ・モデルX、アルファ・ロメオ・ジュリア、ルノー・ゾエも同賞を受賞している。なんとなく、どのような価値観をもって選定しているかをご理解いただけるだろうか。

それではなぜ、AUTOCARがC-HRに高評価を与えるのか? 以下でコメントを読んでみよう。

AUTOCAR英国編集部、「Game Changers賞」顕彰に添えて

トヨタはしばしば、声高に訴えることなく、他に先駆けたビジネスに取り組むことがある。

それゆえ、必ずしも知れ渡っていないが、実は数多くの「世界初」となる技術を有する。カタログなどで地味に主張するばかりだが、日本では自動車技術会による賞を100以上も獲得している。

おそらく、最も顕著な技術はガソリンハイブリッドに関するものだろう。

それは特に市街地での運用を重視したものだが、技術的な革新度においては、なんら劣るところはない。

また、多くのメーカーが、われこそはファンキーなコンパクトSUVの先駆けなりと主張するが、このジャンルにおける真の開拓者は、1994年登場のRAV4だ。

そんなトヨタの最新モデルであるC-HRは、再びトヨタの偉大さを証明するだろう。これは、初のクロスオーバーではないが、トヨタの強みを生かし、ラインナップに新たな活力を与えるモデルだ。

現行プリウスに続いて、目新しく大胆なデザインを採用し、トヨタのガソリンハイブリッドに注力し続けるという意思を表明するものでもある。

グローバルなラインナップにおける数車種の5ドアと置き換えるクロスオーバーとして、C-HRはわれわれが長年見てきた中で最も説得力のあるもののひとつだ。

エクステリアのデザインのファンキーさはインテリアにも反映されるが、そこにはトヨタがまたも見出した、新たなレベルの刺激や面白みが感じられる。

おそらくそれは、クルマのルックスやフィーリングの趣味性を偏見なく受け入れる傾向が強い、欧州市場を重視してデザインした結果だろう。

しかし注目に値するのは、発表するやいなや、欧州だけでなく、日本を含む世界中の市場へ投入したことだ。

それは、トヨタ自身がC-HRをどのようなものにしたいのかをはっきりさせた。形勢を一変するクルマにしようというのである。

 
誇らしいではないか。褒められると、乗ってみたくなるもの。さっそく1台のC-HRを借りだすことにした。

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