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FRポルシェならではのメンテナンスポイントです

メッツスピードの鞍貫です。

本日は、928GTのトルクチューブという部品を交換しています。

ポルシェのFRモデルはフロントエンジン、リヤミッション(トランスアクスル)形状が基本ですよね。

重量配分を50:50に近づけたいが為に、1975年の924デビューよりこの形状を維持してきました。

各メーカー試行錯誤し、重量物の分散や車両センターに近づけるなど、アプローチは違うにせよ同じ車両の運動性能向上の為の手段としての手法です。

最近ではR35GTRがトランスアクスルを使用した、FRベースAWD車として記憶に新しいですよね。

今回の928GTもトランスアクスル方式を使用した、生粋のポルシェFRモデル。

このエンジンからの動力をミッションに伝達するのがトルクチューブという部品です。

普通のFR車ではプロペラシャフトを使用しますが、FRポルシェではエンジン回転数がそのままトランスアクスルに伝達される事もありかなり精度が 求められます。

このトルクチューブという部品、太い筒の中をトーションバーの様な細いシャフトが多数のベアリングに支持されて高速回転しています。

今回の修理は、特定回転数での僅かな音と振動からスタートしています。

ミッション内のベアリングなのか、ハブのベアリングなのか、そういったフィーリングの音で診断を開始、原因をトルクチューブに断定できました。

FRポルシェならではのトラブルです。

交換はリヤの足回りからトランスアクスルユニットから、全部はずすので大掛かりにはなりますが、一度交換してしまえば早々壊れる部品ではないので 一安心ですね。

気になる方は一度点検されてみては・・・?

MET’S-SPEED(メッツスピード)

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