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不調のいすゞ・ピアッツァ 点火系を一新するも、まだまだ納得の調子には戻らず


羽鳥鈑金塗装工業所の羽鳥です。
エンジン不調で原因が全くわからないいすゞ・ピアッツァ。
ECUをはじめ、ハーネス類の配線修理に点火系の腐食清掃などを行い、
だいぶ具合も良くなってきたのですが、ご助言をいただいている
ピアッツァ界の重鎮の方からあやしいと思われる部分のテスト用パーツをお借りしました。
 


不具合部と思われる部品を交換してみると、更に調子も良くなりました。
「この年代になると色々あるよね〜」とお話ししながらも、エンジンルームを見ながら
「あれ、このホース、パンパンでヤバくない?」などと、さすがの鋭い目線で
更なる問題箇所を次々と指摘していただきました。
つい、「とにかくエンジンの不調を・・・」と見ているだけに、気付く余裕のなかった部分。
広い視野で見ていかないといけませんね。
 
 




そして数日後、
テスト部品への交換で不調の改善が確認できた部品を新品に交換します。
デスビキャップにパッキン、デスビローター、ハイテンションコードなど、
点火系を一新して、調子が良くなったところで試乗を行います。
 


スコブル調子が良いエンジン。パワーが出ている感じがします。
これで完了。というわけではなく、最後に様々な走行時で考えられる条件を加えて走行します。
ここで、忘れられがちなのが「夜間走行」を想定してのテスト。
ヘッドライト、テールランプON、ハザードランプ、ブレーキランプも点灯、
ヒーターにリアデフォッガなどの電気を食う装備をすべてONにし、クルマに最高負荷をかけてのテストです。
 
すると、エンジンが『ガタガタガタ・・・』と キタよ・・・そして一瞬エンジンチェックランプが点灯・・・
振り出しに戻る。マジか・・・
でも逆に言えば調子を崩したのはその1回だけ。その後はどんなに高負荷をかけてもその症状は出ないので、
さっきのガタガタは私の心の中にとどめてしまえば、「旧いクルマなんで、こんなモンですよ」ってくらいには
よく直っているともいえます。
 
だからそろそろお客様に「一回コレで乗ってみて」と言っても良いのですが、果たしてそれで本当に良いのか?
 
できるコトは尽くした結果の『ダメ』だったら仕方ないけれど、そうでないのはどうなのか?
でも、お客様がなぜ当社に来てくれたのか?
「ぜひハトリさんに見てもらいたい。この子の持病をなんとかしてもらえないか?」というワケではない。
たまたま主治医の工場が休みだったから、とりあえずお預かりしたに過ぎない。
「後は主治医さんに・・・」と放り投げても「無理ならば他の工場に持って行きますので・・・」と言ってくれている
オーナー様に恨まれることもないだろう。

というわけでこの辺で・・・なんてことできるワケないでしょ! ここまで来てそれじゃあ『やり壊し』ですからね。

我が社の社是である『最悪を想定して最善を尽くす』修理方法でクルマを蘇らせてみせます!

で、電圧もダメか?
そしてピアッツァの修理は次のステップに進むのでありました。

羽鳥鈑金塗装工業所

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