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フィアット500 ヒーター効かず、部品の現物修理対応

トラオムガレージの小澤です。

フィアット500 ヒーター効かず、部品の現物修理のご紹介です。

この季節ヒーターが効かないのは、困りもの。

作動確認すると、設定温度を上げても全く暖かい風が出てきません。

エンジンルームのヒーターホース(IN/OUT)を触って確認すると熱いくらですのでヒーターバルブなどの故障は無いようです。

ヒーターユニット側の不具合です。

運転席のフットカバーを取り外し、ミキシングフラップモーターが動いているか

確認致します。

*ミキシングフラップとは、温風と冷風を混ぜて吹き出し口の温度を設定温度になるように調整するフラップの事です。

左足を置くフットベースの奥にモーターがいます。

確認するには、頭を奥まで入れないと確認出来ません。

また、このステーが邪魔でゴッソリ取り外しが必要です。

バリが有って。よく指を切ります。

DENSOのモーターなんですね。

設定温度を変えるとシッカリとモーターは動いていました。

ですが、アバルト500のこの症状の場合、フラップとモーターを連結させているフラップ側の破損が原因で

起きていることがほとんどです。

モーターを取り外してフラップ側を点検致します。

やはり、フラップ側の突起物が割れていました。

これではモーターが動いてもフラップが動きません。

モーター側には突起物が刺さったままです。

こうなってしまいますと、ディーラーですとヒーターユニットASSY(アッセンブリー)交換のお見積もりが提示されます。

価格は2030万円程です。

フラップだけのパーツは配給されていないので、ASSY交換になってしまうんですね。

工賃もダッシュパネルを取り外さないとユニット交換が出来ません

また、ダッシュボードを取り外すのに左右ドアを取り外さないとダッシュボードが

取り外せないと言う!と~ても大変な作業になります。

工賃が高い訳です。

 

当店では、フラップ修正/修理にて対応させて頂きます。

ですが、修正ですので耐久性は保証できません。

 

修正内容といたしましては、フラップ側に折れてしまった個所に同じ形の穴を開けます。

折れた突起物と同じ形のアルミ棒を製作して

フラップとモーターを連結させて組付け致します。

作動確認では問題なく作動して、温風が出てきました。

フラップ側がプラスチックですので、粗い使用方法ですと

ガタが出てきてしまう事が考えられます。

 

なので、MAXコールド/ホットでの使用は控える!急な上下温度設定を行わない!

と、優しい使用を心掛け頂きますと長く使用できるかと思います。

(いままで、再発したことは御座いません)

まだ、折れた事のないお車でも、上記の使用方法で使用して頂ければ

プラスチックの突起が折れてしまう予防にはなります。

冬場に折れてしまうと本当に大変です。

フラップの重みで必ずヒーターコアー側を塞いでしまうので

冷風しか出てきません。

同様の症状でお困りの方は、是非弊社へご連絡ください。

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