塗膜厚のある錆止め塗料が必ずしも良いとは限らない
こんにちは、羽鳥鈑金塗装工業所のハトリです。
とある旧いマニュアルシフト車のシフトリンクカバー固定部の鉄板剥がれの
溶接修理を承り、ボディ下まわりの作業を進めているときのこと・・・
運転席下フロアにサビを発見。しかもケッコウ広範囲・・・
まぁ、今回の件には関係ない部分なので、何もしなくてもいいけれど
見てしまったものは放っておけない・・・ということで、
剥がれかかった塗装を手で剥いてみると、こんな柔軟性のあるゴム状の
飛び石キズ防止塗装(アンダーコートとかチッピングコートとか言います)
が新車生産時に施されておりますが、こうして一部がサビて剥がれてくると
逆にサビの温床に化けてしまうんですね。
例えばての傷口に絆創膏をして水仕事をすると、その絆創膏の中ってどうなっています?
絆創膏のガーゼが水を吸い、傷口の周りはふやけてグズグズになっていませんか?
上の写真はそれと同じような状態で、鉄板と分厚いキズ防止塗装の間に水が入り、
熱い塗膜のせいでなかなか乾燥せず、ジクジクとサビが進行しているのです。
こういうのはクルマに良くないので、さっさと剥がします。
スクレイパーでゴリゴリと・・・ってお客様に許可取ってなかった!
つい、やってしまったが、悪いことをしているわけではないし、
追加料金をよこせといっているわけでもないので、まぁいいだろう
いずれにせよ、このままではクルマがダメになってしまうので
早期対策せねば! お金の問題ではない・・・などとクルマ愛をアピールしつつ
作業を進めることにする。
それなりにサビてはいるが、この先サビないようにしてあげれば良い。
この後、錆止め処理を行います。
これが35年以上前のクルマの現状なのだ。
塗膜厚のある錆止め塗料も状況によっては必ずしも万全ではないのです。
永く乗ってもらうには私には何ができるのだろう・・・
ということを考えて、今日もやっていきたい。
羽鳥鈑金塗装工業所
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