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「点検してみますね」と引き受けないのが正しい経営判断? お金にはならないけど…


こんにちは、羽鳥鈑金塗装工業所のハトリです。
知り合いの業者さんから鈑金塗装でお預かりしたこのクルマ。
「お客さん家から乗ってくる途中、ガタガタと酷い音がしてね。
ミッションだかエンジンだか、とにかくクルマがバラバラになりそうで危ねぇんだよ。
ちょっと乗ってみてくれよ…」と言われ、多くの職業メカニックならば
「もうさこのクルマ、20万キロ超えてるし、警告灯点いてるし、コーナーポールなんて
園芸支柱だよ。音も出るさ。もう乗り換えようよ〜」
と言って点検すらしないのが当然でしょう。

とりあえずその音振動云々は今回の鈑金塗装には関係ないので置いておいて、
作業も完了した納車前、ふと思い出して、その「左前から音がする」というのを点検。


ジャッキで「音がする」と思われる左側前部を持ち上げてみる。
「こんなの見てもわからねぇよなぁ〜 見るだけムダだろ?
ミッションとかメカニカルなトラブルじゃないの?」
見るだけ時間のムダだよな〜と思いながら点検してみる。

どうせネジの緩みがないか目視する程度の確認しかできないよな〜と見ていると


ん? これは…


なんか違和感が…


このボルトのサビは普通じゃない! もしや…

ちなみに左側の同じ部分のネジは


こちらはネジの色・見た目ともに問題なし。
 


このネジ、左前輪と車体を繋いでいるロアアームの付け根のボルトです。
人でいえば股関節が外れないようにしてある腱みたいなもの?
それが緩んでガタつきが出て、金属疲労が起こり、そこにサビが出てサビ汁が垂れ、
ネジの頭が茶色くサビ色になっているのでは? と予測してネジの緩みを点検。


やっぱり…緩んでいる。怖いわぁ…一回転半くらいネジは締まっただろうか。
で、このネジを締め付けてさっそく試乗したいところだけど、
他にも緩んでるネジはないか確認…他は問題なさそうだ。

その後に試乗。
ガタガタ音は消えて、安心して乗れるようになった。

実際、このネジの緩みがわかったところでお代がいただけるというワケではない。
でも、お客さんにしてみればうれしいですよね。タイヤが外れそうな音が収まったし。

「仕方ないですよ。こんな旧いクルマ、音がして当たり前でしょ?」と言えれば楽なのだけど
こんな風な時間はかかってもお金にならない案件ばかりやっているので、時間がないんでしょうね。
でも、こういったお客様の「困った」を直すのもワタクシどもの仕事かと思うのです。

羽鳥鈑金塗装工業所

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