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失敗は許されない! クラシック・ミニの消えかけた車台番号を浮かび上がらせる・・・


羽鳥鈑金塗装工業所のハトリです。
 
クラシック・ミニにお乗りのKさんから、前の車検時に検査官から
「車台番号が読み取りにくいので、次の車検までに処理しておいて」
と言われたそうで、「なんとかしてください」とのご相談。
 
自動車には、その個体に与えられた固有の『車台番号』が
フレームやモノコックに刻印されています。
その場所は車種により様々で、特に輸入車はどこに打たれているか
見つけるのも大変だったりします。
 
この車台番号は、車検時には番号が車検証や保険証書と合致するか
必ず確認される場所です。
 
クラシック・ミニの車台番号の場所といえば・・・
その名を聞いただけで「あ〜、もうサビで刻印終わっちゃってるよなぁ〜」
 
わたし「ミニのシリアルって見辛い場所にあって、しかも刻印が薄いので消えやすい。
ソレを削っちゃったら消えちゃうかもしれないので・・・」

 
K様「お願いします、なんとかしてください!」
 
と、いうワケで作業をお引き受け。
もし作業に失敗して車台番号を消してしまうと
陸運支局で『職権打刻』という再打刻をしてもらうのですが
職権打刻はオリジナルとは番号が異なってしまうのでそれは避けたい・・・
できれば、生まれ持った番号をそのままで・・・という想いもあります。


クラシック・ミニの車台番号は、エンジンルームのバルクヘッドのあたり
ボンネットを閉めたときに収まる溝というか雨樋というか、
そんな場所に打たれています。


ココ。これは読みにくい!
場所が悪く、塗装の積み重なりや雨水が流れてサビやすいので
そりゃスグに傷むよね・・・


まずは、この白い塗装を削りたいのですが、ヤスリは使えません。
文字がさらに薄くなって消えてしまう可能性があるので・・・


そこで、ワイヤーブラシを使って、地道に塗装を削っていきます。
ここは慎重にやらないと、番号が消えてしまうと職権打刻に・・・


少しずつ見えてはきましたが、刻印の凹が浅く、これでは見えませんね〜


手作業で、ワイヤーブラシの粗さにも気をつかい、慎重に削っていくと
・・・でてきました『*SAA〜』と打たれていますね。


ようやく車台番号が全て確認できるところまできましたが
この後、サビないように処理しなくてはいけません。
 
この上から車体色で塗装してしまうと、また見えなくなってしまいます。
経年劣化で刻印が薄くなっているので・・・
 
「そうだ、クリアを吹き付けよう!」
ということで防錆クリアでこの刻印部分を塗装することにしました。


普通は、下地にサビ止め処理をして〜とやりたいところですが
そうすると、元より浅くなっている刻印が見えなくなっちゃう。


マスキングしたところでクリアの厚さがわかります?
これでサビから守ります。
クリアといっても専用のモノで膜厚はあるので
耐久性も高く、しっかりとサビ止め効果もあります。
 
これは我ながらナイスアイデアでしたね〜
クリアの原液に亜鉛を少し交えて塗るという・・・
「それ、スグに錆びちゃうんじゃないの?」って思うでしょ?
実は何年もの実験で実証済みの方法だったりします。


「本当にコレでいいの?」と思われそうですが
じゃないと確認できませんからね、車台番号・・・
これで次の車検もバッチリ・・・なハズ。


しかし、ボンネットが付いちゃうと、確認どころの話じゃないんですよね
奥まってて、狭くて、暗くて・・・打刻する位置をもう少し考えれば
と思ってしまいます。
 
雨が降った後もクリアがしっかりと防いでいます
これなら大丈夫でしょう・・・しかし一筋縄ではいかない作業ばかりですね〜
 
我が社はキズやヘコミを修理する鈑金塗装屋です
が、お客さんに重宝されるって大切ですよね・・・

羽鳥鈑金塗装工業所

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