クルマ漬けの毎日から

2020.07.24

サマリー

毎年3月に開催されてきたジュネーブ・モーターショー。2020年は感染症拡大の影響で中止となりましたが、2021年も開催されない見込みです。長年このショーを取材してきたクロプリー編集長の意見を聞いてみましょう。

【クロプリー編集長コラム】ジュネーブ・モーターショーへの思い

もくじ

再認識 ジュネーブの重要性
期待感 「新たな形式」の取材

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

再認識 ジュネーブの重要性

ジュネーブ・モーターショーは、2021年も開催されないという。

来年の自動車業界全体について、私は楽観的な見方をしているが、このニュースを聞いて暗い気分になった。

同時に、ジュネーブ・モーターショーが私たち自動車メディアにとってどれほど重要であるかについても、あらためて考えてみた。

モーターショーシーズンの始まりを告げるのが、毎年3月のジュネーブショー。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止となった今年に続き、2021年の開催も見送られる方向であると発表された。

毎年開催されること、行きやすさ、特に飾り立てをしないシンプルなイベントであること、またスイスという大手自動車メーカーの拠点が存在しない国で開催されるため、中立性が高いといった点がこのショーの特徴だといえる。

またジュネーブは、春先に自動車シーズンが到来したことを告げる、毎年恒例のイベントでもあるのだ。

個人的にはジュネーブと聞くと、「これまでに何度、このショーに行ったのだろうか?」と数えてみることが、最近は多くなった。

期待感 「新たな形式」の取材

私が初めてジュネーブ・モーターショーに取材に出かけたのは、1979年だった。以来毎年、このショーを取材してきた。

もしあなたが来年3月初旬に、黒い腕章をつけて悲しげな顔をして行き場所を失っている人を見かけたら、それは私だ。

1997年、クロプリー編集長は歴史的な「T型フォード」を運転してロンドンを出発し、ジュネーブ・モーターショーへ向かった。

しかし、この重要なイベントが来年も開催されないという残念な事態によって、新しい形式での新車の発表会や、自動車会社とメディアとの対面方式でのミーティングの必要性が高まるだろう。

どのような形になってそれが展開されていくのか、取材を通して探っていきたいと思う。

AUTOCAR 英国版 編集長 スティーブ・クロプリー

オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。新しく独特なものなら何でも好きだが、特に最近はとてつもなくエコノミカルなクルマが好き。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。
 
 
 

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