BMW 220d xDrive アクティブ・ツアラー

公開 : 2014.12.10 23:40  更新 : 2021.01.30 21:17

■どんなクルマ?

これまで3気筒あるいは4気筒エンジンから選ぶことができたBMW 2シリーズは、ついにFWDに加えて4WDもラインナップに加わった。したがって今回は力強い191psの2ℓ 4気筒ディーゼルを載せた、4WDモデルをテストする。

4WDシステムをつかさどるのは、すでにお馴染みのギアボックスの脇にマウントされるハルデックス製のクラッチ・メカニズム。アクティベートされればディーゼル・ユニットからのパワーを後輪に送る。

ただしBMWはこのハルデックスのシステムに ’エフィシエント・バルブ’ なるものを追加している。これは要するにバネ留めのバルブで、クラッチ・プレートに流れるオイルの流れを制御するもの。これによりオイルが流れる速度が増し、ロック・アップのタイミングが早まり、したがって後輪へのパワー・デリバリーの即効性が高まるという流れだ。

5世代目となる最新のハルデックス製システムとてリアクションのスピードはかなりのものだったけれど、それよりもさらにスピードが高まっているとBMWは言う。またリアのディファレンシャルも専用の電制クラッチ・パックをもつのだそう。

これら2つのクラッチ・パックが共同作業を行いながら、2WDと4WDのあいだを自由に行き来するという仕組み。この切り替えはわずか0.1秒で行われ、しかもトラクションが失われた時や悪路などの非常時だけではなく日常的にも作動する。

つまりワインディングや高速道路はもちろんのこと、低速でクルージングするときなどでも4輪にトラクションをもたらすことができる。よってこれは想像以上の効果をドライビングにももたらすのではないか、という期待がもてそうだ。

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