フォルクスワーゲン・トゥアレグSE 3.0TDI 204

公開 : 2014.12.11 23:40  更新 : 2017.05.29 18:57

■どんなクルマ?

ギラギラとした高級感を主張しがちなここ最近のSUVマーケットではあるが、今回のテスト車両のように慎ましやかなモデルがデビューすることも時にはある。そしてそれが確かなスペースや快適性に加えて軽いときたら、こちらとて喜ばずにはいられない。

こちらはフェイスリフトしたトゥアレグのなかでもっとも安価なモデル。3.0ℓディーゼルの最高出力はわずか204psで、他のV6モデルの262psという値に比べるとやや不安になるのも無理はない。

ただしDABラジオやフル・ナビゲーション・システムを含むインフォテインメント・システム、左右独立式エアコン、バイ-キセノン・ヘッドライト、19インチ・アロイ・ホイールなどラグジュアリーSUVとしての装備に抜かりはないのでご心配なく。

トゥアレグを購入するうえで大きなアドバンテージとなるのは、より高価なポルシェカイエンと同じ下回りを共有している点だ。ポルシェの利益の屋台骨となる高級SUVだけに完成度は高く、そしてそれを更にフォルクスワーゲンが手を入れなおしているというのだから、期待して然りだ。実際にもカイエンに見られたエッジは巧く丸め込まれ、より洗練されているのだという。

見た目こそ恰幅が良いものの、スチールを多用しているにもかかわらずアルミ・ボディのレンジローバーより総重量が軽いのは、オフロードにおける走破性にさほどの力を注いでいないから。また7座ではなく5座に絞ったことも軽さの実現に一役買っている。

パッセンジャー・スペースと荷室の容量は非常に大きい。そして特に膝まわりのスペースは広大だ。一方の外観は思いのほかコンパクトで、実際にも全長はわずか4.8mに抑えれれている。

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記