フォルクスワーゲン・トゥアレグSE 3.0TDI 204

公開 : 2014.12.11 23:40  更新 : 2017.05.29 18:57

■どんな感じ?

トゥアレグの多くの部分は ’均整がとれている’ という表現がぴったり。ランドローバー・ディスカバリーレンジローバーほど見晴らしは良くはないものの、シートの横幅には余裕があり、座り心地や見た目もわるくない。

インテリアに用いるマテリアルの質感も高い。また各種スイッチのサイズが大きく作られているため、冷え込む朝に手袋をはめたままでも操作しやすい。ラグジュアリーとは言えないけれど、ゴルフのスタイルを大いに踏襲している、といった印象だ。

高回転まで回した際のディーゼル・エンジンの振動はほとんどなく、キャビンに不快な音が侵入してくることもない。ZF製の8速ATにはパドル・シフトがついていないが、センター・コンソールにあるレバーからならマニュアル操作も可能。また ’S(スポーツ)’ レンジもDレンジの隣に用意されている。

最大トルクは1200-3200rpmのあいだで発生することから、常用的な回転域で力不足を感じることはない。また坂道などにおけるトランスミッションのギア選択も非常に賢い。

0-100km/hタイムの8.7秒という値は車両サイズから考えるとなかなかの速さで、ヨーロッパ内の道路におけるクルージングでは遅いと感じることはないはずだ。また8速の60km/h巡航時の回転域は1000rpmと非常に低いことからリラックスして運転することができる。

背の高い大きなクルマにしては、ハンドリングは簡単かつ正確。軽い一方で精緻感は大いにあり、柔らかいスプリングのおかげで荷重移動も行いやすい。ブレーキの制動力の高さもまた好印象だった。

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