スバルBRZ tS

公開 : 2015.06.30 23:50  更新 : 2017.05.29 18:41

  • ピンクのモールが2代目の証。グリルとは別体構造になっている。

  • スバルXV・ポップスターのイメージカラーだったサンライズイエローが今回は100台限定で追加された。

■どんなクルマ?

スバルBRZは今年でデビュー4年目となる。もう、無条件で「欲しい!」というオーナーの手にはほぼほぼ行き渡っているので、あとは地道に売り上げを伸ばしていこうという時期に入っている。今回デビューしたモデルは、STIによるBRZベースのコンプリートモデル、スバルBRZ tSである。

BRZ tSといえば2013年に500台限定でリリースされており、今回のモデルは都合2代目で生産台数は300となる。初代はブレンボ製の専用ブレーキ・キャリパーなど脚廻りを中心にファインチューニングが施されたモデルで、スーパーGTの参戦車輌を髣髴とさせるGTウイングを生やしたGTパッケージも選ぶことができた。今回のBRZ tSは、グリル内にSTIのイメージカラーであるチェリーピンクのモールが入れられているが、全体のイメージに特別な派手さはなく、標準モデルに準じている。

2代目tSのスペックは先代に準じており、2ℓの自然吸気水平対向4気筒エンジンはノーマルのままだが、走りの体感性能を高めるべく脚廻りに手が加えられている。ブレンボ製ブレーキ・ユニットや大径ドライブシャフトは先代を踏襲しているが、ショックアブソーバーはオイル容量を増したビルシュタイン製に変更されている。また2代目tSの要と思しき追加パーツとしてSTIが独自に開発したフレキシブルロードスティフナーが挙げられる。このパーツはエンジンルーム内でバルクヘッド中心と左右のストラットタワーを結ぶ2本のタワーバーなのだが、バーの途中にピロボールによる締結部を設けることで、曲げやねじりの成分を逃がしつつ、縦方向の入力を正確に伝えるようにデザインされている。このため操舵に対する車両の応答性が高まっていると言う。

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