かつての2.0ℓは1.6ℓに、2.2ℓは2.0ℓになり、期待通り燃費とCO2排出量の成績はよくなった。今回は2.0ℓを載せたビジネス・エディションをテストする。

■どんな感じ?

燃費とCO2排出量の成績はよくなった、と書いたばかりだが、パワーは2.2ℓから変わらない。よって出力は143ps、0-100km/h加速は9.5秒。決して速くはないが、実に受け入れやすい数値である。

もっとも重要なのは柔軟性だ。これに関してもアベンシスは安々とクリアしている。これを買う層がスピードを求めていないことは想像に易いが、驚くほど低い回転域からパワーを発揮する。3000rpmまで力強さはつづき、この時点でも耳に残るうるささはない。

事実、リファインメントはこのクルマの得意分野ではない。たとえばアイドリングや低回転時にペダルやステアリングから振動が伝わる。一方、モーターウェイの巡航時は振動が消える。エンジンも静かになる。