ロールス・ロイス・ゴースト・クーペ

公開 : 2012.10.16 12:13  更新 : 2017.06.01 01:04

ロールス・ロイスは、半世紀以上もの間、フライング・レディを運んできた最も強力なパフォーマンス・モデル、ゴースト・ベースのクーペの最終的なヨーロッパでのテストを行なっている。

このゴースト・クーペは、今までのロールス・ロイスの中でも、最も速いモデルだ。通常のロールス・ロイスがサーキットでテストされるということはまずないが、このゴースト・クーペだけは別だ。何しろ、この高級ブランドのクルマとしては、最高のドライバーズ・カーである必要があるからだ。

このゴースト・クーペのエンジンは、ゴースト・サルーンのターボ付き6.6リッターV12をチューンしたものが搭載される。そのパワーは531bhpから600bhp程度まで引き上げられているという。ミッションは8速のZF製オートマティックで、駆動は後輪だ。

クーペの上げられたパワーに対抗すべく、ブレーキ、タイヤ、サスペンションはアップグレードされる。

最高速度はすべてのロールス・ロイス・モデルのように250km/hでリミッターが効くが、0-100km/h加速は、ゴースト・サルーンよりも遥かに速い。エンジニアによれば、締まったサスペンション、より大きいタイヤ、減少したサイズとボディ・ウエイト、そしてシャシーが10mm下がったことにより、より機敏になっているという。

その写真が示すように、2ドア・ゴーストは、標準的なゴーストよりもホイールベースも全長も短い。そのファントム・ベースの2ドアのように、そのルーフラインはサルーンよりも60mmから70mm低い。

ファントム・クーペとサルーンの対比率がそのまま適用されるのであれば、ゴースト・クーペはゴースト・サルーンのホイールベース、3295mmより180mm短く、全長も200mm短い5200mm程度となるであろう。

ロールス・ロイスは、この新型のゴースト・クーペのネーミングについてはまだ一切コメントしていない。しかし、独自の名前が与えられるとAUTOCARは見ている。

可能性は、コーニッシュや、1970年台にピニンファリーナによってデザインされた名作カマーグなどだ。また、ダウン、レイス、クラウド、シャドー、スピリットといった名前も候補に上がっている。

次の3月に行われるジュネーブ・モーターショーでデビューし、その夏にグッドウッドで生産に入る。ファースト・デリバリーは2013年の秋ごろになるだろう。

価格は、伝統に従うのならば、ゴースト・サルーンの205,000ポンド(2,600万円)より高く、エントリー・レベルのモデルで230,000ポンド(2,900万円)となるだろう。

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