【シャンパン・クーラーにソムリエの意見】ロールス・ロイス・ゴーストがシリーズIIに進化

公開 : 2024.10.15 06:25

ロールス・ロイス・ゴーストがシリーズ IIへと進化しました。ゴースト・エクステンデッド・モデルを選ぶ顧客のほとんどは、運転手を手配せず自ら運転する目的でオーダーしているとの自社調べによる統計があります。

グッドウッド、ウエスト・サセックス

ロールス・ロイスは、その歴史上最も人気の高いモデルであるゴーストを、パワフルで、ドライバー志向、そしてエレガントなデザインに進化させたゴースト・シリーズIIを発表した。

顧客の要望に応え、ゴーストのモノリシックで自信に満ちたエクステリアは絶妙に進化し、ビスポークを引き立てる舞台としての役割を果たし、これまでのゴーストにはないインテリアの仕上げや機能のほか、ビスポークがデジタル領域に進出したことを示す先進的なソフトウェア・テクノロジーも利用できるようになった。

バックグラウンド

ロールス・ロイスはゴースト・シリーズIIを発表。
ロールス・ロイスはゴースト・シリーズIIを発表。

ゴーストは、グッドウッド時代のロールス・ロイスを代表する最も重要なモデルのひとつだ。2009年に初代モデルが発表されたのは、当時、まったく新しいカテゴリーの高級車のニーズが高まっていたことが背景にあると彼らはいう。

ロールス・ロイスの最初のモデルであるファントムよりも若い世代の顧客は、より親しみやすく、用途の広いモデルを求めていた。彼らはまた、ロールス・ロイスというブランドをより凝縮した形で表現すること、そして何よりも、ビスポークを通じて自身の個性を示しながら、自ら運転することに喜びを感じられるような車を熱望していた。

2020年に発表された第2世代のゴーストは、これらの原則を大幅に進化させ、デザインの純粋さを追求したこのモデルは、一見シンプルなデザインの下に、きわめて高度なデザイン、エンジニアリング、そしてクラフツマンシップが隠されており、発表当時、ロールス・ロイス史上最も技術的に進歩したV12エンジンを搭載していた。

これは、比類なきアジリティとドライバー志向のシャシーに支えられた、ビスポーク・コミッションのための純粋かつ自信に満ちたキャンバスを提供したいという意欲に基づくものであったとロールス・ロイスは述べる。

ゴーストの顧客は、ビスポークがもたらすインパクトを即座に認識し、これは、後にファッション業界に広まった「クワイエット・ラグジュアリー」のコードから、大胆不敵で鮮やかな色彩への讃美に至るまで、実験と自己表現の時代の到来を告げるものであり、その結果、ゴーストの顧客は、車両購入価格の平均10%をビスポークに投じている。

2020年に発表されたゴーストは、その美的感覚に訴えるデザイン性に加え、これまでで最も技術的に進歩したロールス・ロイスという栄冠に輝いた。特に、エンジニアが10年の歳月をかけて完成させたプラナー・サスペンション・システムは、これまで実現できなかった、まるで地上を飛んでいるかのような乗り心地をもたらした。

6.75L V型12気筒ツインターボ・ガソリン・エンジンに加え、全輪ステアリングと4輪駆動方式を備えたゴーストは、ロールス・ロイス製品で最もダイナミックなドライバーに焦点を当てたモデルとして、また完璧なツーリング・マシンとして、瞬く間に評価され、実際、顧客はゴーストをサルーンではなく、最上級の4ドア・グランド・ツアラーとしばしば表現する。

ゴーストをさらにアップデートする時が来た時、ロールス・ロイスは顧客の要望を伺い、ゴーストの魅力の最たるものは、個性を発揮できるプラットフォームとしてのポテンシャルと、エンジニアリングのダイナミズムであることを確認した。

ロールス・ロイスはそういった要望を尊重し、ゴースト・シリーズIIの開発にあたって、控え目でありながら意義深いデザインの改良を行い、ゴーストをロールス・ロイス史に刻む契機となった、妥協のない卓越したV12パワートレインを採用するに至った。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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