フォード・クーガ2.0i TDCi AWD タイタニウム

■どんなクルマ?

新しいフォード・クーガは、発達しているヨーロッパのSUVセグメントへの大きなチャレンジとなるクルマだ。3年以内にブルー・オーバルは、トヨタ、日産、ホンダを押しのけて、このセグメントのトップを狙っている。また、2014年に登場するスーパーミニ、エコスポーツ4×4もその後押しをするだろう。

しかし、何よりもそのために重要な役割を果すのが、このクーガであることは間違いない。そのために、新しいクーガは、クオリティを向上し、各部を改良し、実用性とその価値を高めてきたのだ。

■どんな感じ?

第1世代と比べてホイールベースは同じサイズだが、新しいクーガは全長が81mm長くなっており、その分がブートスペースに充てられている。第1世代は、ベビーカーやゴルフ・バッグが乗せ辛いのことに文句が出たが、フォードはその部分にきっちりと手を入れてきたのだ。また、パーセル・シェルフの下にも71リッターの荷室も用意された。更に、全長が長くなったことで、ドライビング・ポジションにも僅かな違いが生まれている。

そのデザインは、マーケットをリードしている日産キャシュカイや、トラディショナルなホンダCR-VやトヨタRAV4に充分対抗できるものとなった。ちなみに、このクーガは、北米市場ではフォード・エスケープという名前で販売されることになる。

来月から英国で販売されることになるが、英国では2.0リッターのターボ・ディーゼルと、1.6リッターのターボ付きエコブースト・ガソリンのどちらかを選択することが可能だ。パワーの低い138bhpのディーゼルと、148bhpのガソリン・ターボは、共にFWDモデルのみの設定だ。前者は、CO2排出量は140g/kmだ。また、180bhpのガソリンと、今回われわれがテストした161bhpのディーゼルを選べば、4WDモデルとなる。トランスミッションは、ゲトラーク製のパワー・シフト・デュアル・クラッチが組み合わせられる。ちなみに、ガソリン・モデルは、保守的なトルク・コンバーターとなるが、これはアメリカ市場に向けた対策と考えてよいだろう。

Cマックスで見られるのとほぼ同一のキャビン・デザインがされている。そういった意味ではオリジナリティはないが、クオリティは高い。その素材は感触もよく魅力的だ。また、人間工学に基づいたデザインがされている。

大きくなったことでクーガはロードマナーが格段に向上した。われわれのテストしたターボ・ディーゼルは、本当に静かだった。また、風切り音も低く抑えられている。

新しいダンパーとハイドロリック・ブッシュが新しいクーガーのシャシーには採用されていて、総じて乗り心地は良好で、低速では静かなのだが、問題がないわけではない。17インチおよび18インチ・ホイール・モデルは乗り心地があまりにも固いのだ。もし快適な乗り心地を望むのであれば、17インチ、18インチは選ばないほうが良い。

しかし、その一方で、その精度は魅力的としか言いようがない。ダイナミック・バランスが良くとれており、しなやかなボディ・コントロールが味わえる。初期に発生するアンダーステアも4WDシステムによって見事に打ち消されているのだ。SUVというよりも普通の5ドア・ハッチバックのようなコントールを味わうことができた。

■「買い」か?

クーガがその若々しさを失ったというのは本当だ。しかし、この新しいクーガは、世界的なセンスから見れば、大いなる向上が見られる。確かに、このクーガによってブルー・オーバルがクラス・トップに立つというのは簡単なことではないだろうが。

(マット・ソーンダース)

フォード・クーガ2.0i TDCi AWD タイタニウム

価格 25,545ポンド(347万円)
最高速度 198km/h
0-100km/h加速 9.9秒
燃費 17.0km/l
CO2排出量 154g/km
乾燥重量 1692kg
エンジン 直列4気筒1997ccターボ・ディーゼル
最高出力 161bhp/3750rpm
最大トルク 34.7kg-m/2000rpm-3250rpm
ギアボックス 6速マニュアル

 
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