ボルボXC60 T5 R-DESIGN

Rデザイン物件ということで、XC(フツー考えたらクロスカントリーの略でしょう)でありながら20インチ。扁平率ヨンゴーの255幅。ホイールのスポーク越しに丸見えのブレーキディスクがイヤにちっちゃく見える。

気になる乗り心地は、問題なかった。これだけのサイズのタイヤやホイールに対して車体骨格側のキャパにまだまだ余裕アリ、というのがひとつ。ボディのゴツさ、殺しても死ななそうな感じはXC60の美点。それともうひとつは、おそらくダンパー。乗って感心して、ノゾきこんだらSACHS製がついていた。

ベース車両(素のT5)がどこ製のを使っているか知らないけれど、少なくとも走行500km未満の時点ではイマイチだった(走行400km時点の印象よりはマシだったけれど)。もっとクルマが重たいT6(直6ターボ+4WD)用のアシをそのまま流用しちゃったようなというか、路面の凹凸のカーブどおりに上屋が揺すられる感じがあった(ので、いまのボルボのなかでは積極的にオススメしかねる1台だと思った次第)。

その点、同じT5でもRデザインは走行500kmどころか300km台でもすでにバッチリ。スペックや商品キャラクターなりのカタさはあっても、むしろベース車両より乗り心地は快適だった。アシがしなやかに動いていた。モノのいいツインチューブのダンパーのアジをわかりやすく体験したいなら、このクルマはオススメ。

乗ったあとで知ってオッと思ったのはもうひとつ、ステアリング関係。フォード系と共用だからなのか、ボルボの現行60系の電動油圧パワステは操舵力の重さ(ステアリングのレジスタンス)を3段階に調整できる。けれど、このクルマの場合その3段階調整はなし。ペタンコ幅広タイヤその他に合わせ込んだ専用セッティングのベストのところだけを味わってほしい、ということで。

乗った感じ、タイトコーナーで忙しくグルグル回すと少々、ゴムっぽい反力が気になった。少しだけ。でも、高速コーナーではバッチリ。キャパたっぷりの車体にしなやかなアシとジャマじゃないハンドル手応えということで、安心してトバせるクルマになっていた。

(文・森 慶太 写真・花村英典)

ボルボXC60 T5 R-DESIGN

価格 569.0万円
0-100km/h 8.1秒
最高速度 210km/h
燃費 11.8km/ℓ
CO₂排出量 198g/km
車両重量 1790kg
エンジン形式 直4DOHCターボ, 1998cc
エンジン配置 フロント横置き
駆動方式 前輪駆動
最高出力 240ps/5500rpm
最大トルク 32.6kg-m/1800-5000rpm
馬力荷重比 134ps/t
比出力 120ps/ℓ
圧縮比 10.0:1
変速機 6段DCT(パワーシフト)
全長 4625mm
全幅 1890mm
全高 1715mm
ホイールベース 2775mm
燃料タンク容量 70ℓ
荷室容量 495-1455ℓ
サスペンション (前)マクファーソン・ストラット
(後) マルチリンク
ブレーキ (前)φ328mm Vディスク
(後)φ302mmディスク
標準タイヤサイズ 255/45R20

 
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