BMW M3 CS 2018年モデル 究極のM3 満足感は色褪せず

公開 : 2018.05.24 10:10

M3 CSです。次のG20型では電動パワートレインと4WDの採用が噂されるなか、これまでの伝統を守るM3最後のモデルとして登場するCSは、コンペティション・パックをベースに、エンジン出力を上げ、軽量化をほどこしたモデルです。3万ポンドの価格差に見合うのでしょうか?

もくじ

どんなクルマ?
M3の伝統にも変化の時
究極のM3 それがCS
さまざまなボディパーツ 迫力のルックス

どんな感じ?
装備は充実 キャビンはハードコア
パフォーマンスは十分 軽量化は可能
変更は細部 強烈なグリップ
中回転域にもパンチ 誰もが魅了されるモデル

「買い」か?
M謹製モデル 満足感は色褪せない

スペック
BMW M3 CSのスペック

どんなクルマ?

M3の伝統にも変化の時

いま目の前にあるのは、インディゴブルーに塗られ、張り詰めたような緊張感を漂わせる、F80世代の最後を飾るM3だ。クラブスポーツと呼ばれるこのクルマは、内燃機関だけでリアを駆動する。

ご存知のとおり、80年代後半に登場して以来、BMW Motorsport GmbHが手掛けるすべての3シリーズには共通点があった。時には4気筒や8気筒のこともあったが、主に6気筒エンジンを積み、その駆動輪は前輪ではなく、後輪だけだった。

しかし、この伝統にも変化がやってくる。いまから数年以内に登場するG20世代では、この強烈なパフォーマンスのBMW製スーパーセダンが、より厳格な新WLTP(Worldwide Harmonised Light Vehicle Test Procedure)に適合しつつ、合計出力507psを達成するために、電動パワートレインが採用されることになるだろう。さらに、最新型M5と同じく、F80に続く次世代モデルは四輪駆動となることで、これまでの流儀を変えるのだ。


もちろん、すべてはあくまで予想だが、電動パワートレインの導入や四輪駆動の採用は、M3というモデルを大きく変えることになるだろう。時代の要求とは言え、E90型M3の軽々と回る独特のV8を思い出すと、こういった変化など想像できないが、Mディビジョンのボス、フランク・ファン・ミールは、その中身にかかわらず、M3は常にM3らしさを失わない事が重要だと話す。そして、市場の要求と規制は、彼にノスタルジアに浸る時間など与えないだろう。

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