米レース史最大の事故から15年 なぜマクラーレンのテスターに? インタビュー

公開 : 2018.08.11 16:10

元インディカーチャンピオンであり、F1テストドライバーでもあったケニー・ブラックが、マクラーレン・オートモーティブの新しいチーフテストドライバーに就任しました。壮絶な事故を乗り越えた彼のモチベーションの源を探ります。

もくじ

ケニー・ブラックという男
米国モータースポーツ史上最悪の事故
いったんはインディに復帰
若手支援 マクラーレンでの任務
マクラーレンのテストドライバーに
ケニー・ブラックのキャリア

ケニー・ブラックという男

もしあなたが52歳の超成功したレーシングドライバーで、一生使い切れないほどの金を稼いだとしたらどうだろう? もっと言えば、何もかも達成し、キャリアの終盤で人生が終わってしまうほどのクラッシュを乗り越えたならどうだろう? 海辺でカクテルでも飲むだろうか? それとも投資で資産を増やしながら世界を旅するだろうか?

これまでF1テストドライバー、インディカーチャンピオン、そしてインディ500での優勝を経験してきたケニー・ブラックは違う。現在彼は、アストン マーティンに移籍したクリス・グッドウィンに代わってマクラーレンの新たなチーフテストドライバーを務めている。彼の任務は、同社が製造するロードカーのすべてを同社特有の基準に適合させることだ。

「昔、伝説的なレーシングチームのオーナーだったチップ・ガナッシから、『仕事があるひとは幸せなひとである』と教わったことがあります」とブラックは笑顔で話す。「だからわたしはここにいるのです」

彼がこの任務に就けたのは、数年前にグッドウッドでのディナーでマクラーレンCEOのマイク・フレウィットと会う機会があったからだ。ふたりは話に花を咲かせて仲良くなり、フルーウィットは自社のクルマを運転しないかとブラックを誘ったのだ。数カ月後にブラックがその誘いに応じて以来、彼らの関係は深まり、今やブラックはあらゆるダイナミクス開発の中心人物となっている。早くもスーパーカーの720Sとセナには彼の意見が大いに取り入れられている。

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