スクラップマニア、廃車にこだわるコレクター いったいなぜ? 後編

公開 : 2018.08.25 12:10  更新 : 2019.05.04 13:03

後編では、航空機にも似た油圧機構に惚れ込み世界一のシトロエンCXを求めて買い漁るひとと、シュコダをひたすらコレクションする酔狂なコレクターのふたりを取り上げました。未来のシュコダファンのために保存しているのだと語ります。

もくじ

シトロエンの墓場
飛行機に似た機構
大量のCXを引き取る
世界一のCXにめぐり会うまで
70台のスコダをあつめた男
未来のスコダファンのため

シトロエンの墓場

シトロエンが1974年から1991年まで生産した大型高級ファストバック(ワゴンもあった)、CX。そのCXにたいするディック・ハルクローの傾倒はそれはもう凄まじいもので、所有したCXは1台たりとも手放せなかった。よって、保管場所難とでもいうべき問題を抱えることとなった。

ふつうは前庭にせいぜいクルマ2、3台分のスペースがあれば良いものだが、ディックは8台分の置き場を見つけないといけなくなった。門のすぐ後ろも普通空けておくものだが、ディックはそこも2台分の置き場にしてしまった。そして裏庭の端っこ、普通野菜でも植えようかというところまで、8台どころではなくなったクルマの置き場所に組みこんでしまったのだ。

あげく、CX16台分とXM2台分のスペースが必要になった。彼のCXコレクションには、シリーズ1(1974-85年)とシリーズ2(1985-91年)の両方ともある。うち7人乗りのファミリアール(さらにそのうち1台はもと霊柩車だ)も4台はあるし、ファストバックのCX25GTiターボも2台ある。

長年アプローチや庭に雨ざらしとあって、塗装は褪せ、窓枠のゴムはカチカチにひび割れ、サビも手に負えないほどだ。伸びしろをもとめる雑草は狭くなった庭におさまりきれず、クルマの中にまで忍びこむ始末だ。