試乗 トヨタRAV4 ハイブリッドに新デザイン言語 優れたファミリーカー

公開 : 2019.01.20 12:00  更新 : 2021.01.28 18:34

ハイブリッドのみのラインナップとなる、5代目トヨタRAV4。TNGAプラットフォームを採用し、クルマとしての基本性能を高めています。Dセグメントの中では独自のポジションにいるSUVの仕上がりを、スペイン・バルセロナで確認しました。

もくじ

どんなクルマ?
新しいトヨタの姿勢が伝わってくる
新プラットフォームにハイブリッドのみの設定
どんな感じ?
評価できる車内と乗り心地
優れたコーナリングに力強い走り
「買い」か?
ファミリーカーとして悪くない選択肢
スペック
トヨタRAV4ダイナミックFWDのスペック

どんなクルマ?

新しいトヨタの姿勢が伝わってくる

雑誌の表紙やCDのジャケットだけの判断で買って、失敗した経験のある読者もいるだろう。クルマの場合はどうだろうか。新しく5代目に生まれ変わったRAV4の外観は悪くないが、トヨタの豊田章男社長が「トヨタをもう一度素晴らしい存在にしたい」という目標の本気度を、しっかりと内面からも感じ取ることができた。

Dセグメントに属する、ファミリーカー利用が前提となるSUVは、トヨタGT86やヤリスGRMN、新しいGRスープラなど異なり、熱いエンスージアストの気持ちを掴むようなことはまずないといえる。しかしデザインの視点でRAV4を見ると、従来のトヨタ車が持っていた、退屈で印象に残らないクルマ、というステレオタイプを覆すような力を感じる。

一回り小さいCH-Rと同様に、新しいRAV4の持つデザイン言語を、不調和的だと一括りに捉えてしまうのは軽率だと思う。近年のSUVがまとう大胆なイメージを好まないひとは、特にその傾向があるのだろうけれど。わたしは、この角ばった無骨そうなデザインは、どちらかというと好きだ。ジープに限らず、SUVの場合、この四角いホイールアーチなどはスタイリングのハイライトだと思う。

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