トヨタ「ハリアー」「RAV4」の生産ライン 10月は12稼働日を停止 半導体不足の影響が続く

公開 : 2022.09.22 20:15

トヨタが10月の生産計画を発表。「ハリアー」「RAV4」のラインが、12稼働日も停まります。ハリアーは、登録車の販売ラインキング上位の人気SUVです。

ハリアー/RAV4 再び生産調整

トヨタが、10月の国内工場の稼働計画を発表した。

先月の計画公表時には、向こう3か月間(9~11月)のグローバル生産台数の平均を月90万台程度としていたが、10月は「半導体不足の影響」により、80万台程度を見込むという。

同社ウェブサイトではハリアーの工場出荷時期目処は、「詳しくは販売店にお問い合わせください(9/20時点)」という表記になっている。写真は、ハリアーGハイブリッド。
同社ウェブサイトではハリアーの工場出荷時期目処は、「詳しくは販売店にお問い合わせください(9/20時点)」という表記になっている。写真は、ハリアーGハイブリッド。    前田惠介

80万台のうち、国内が約25万台、海外が約55万台とされている。

今回発表された10月の生産計画では、ハリアー/RAV4の生産調整が目立つ。

トヨタ高岡工場 第2ライン

・生産車種
ハリアー/RAV4

・10月の稼働停止日程
7(金)、8(土)
10(月)、11(火)、12(水)、13(木)、14(金)、15(土)
17(月)、18(火)、19(水)、20(木)

豊田自動織機 301/302ライン

・生産車種
RAV4/RAV4 PHV

・10月の稼働停止日程
8(土)
10(月)、11(火)、12(水)、13(木)、14(金)、15(土)
17(月)、18(火)、19(水)、20(木)、21(金)

今夏の状況をおさらいすると、高岡工場のハリアー/RAV4のラインは、6月に9稼働日、7月に18稼働日の停止日程を設けた。

また、RAV4/RAV4 PHVを製造する豊田自動織機のラインでは、7月に3稼働日、8月に1稼働日の生産停止を実施している。

ハリアーは、2021年度(2021年4月~2022年3月)に約6万台を販売し、登録車のランキングでトップ10に入る人気車種。

しかし、生産調整の影響が大きく出た7月は、ランキングの31位に落ち込み、前年同月比24.8%という結果に。8月は15位まで持ち直したものの、同65.6%と本来のポテンシャルからは程遠い実績だろう。

なおトヨタは今回の発表に際し、次のようなメッセージを添えている。

「新型コロナウイルス感染拡大などに伴う部品供給不足による生産計画の度重なる見直しにより、お待ちいただいているお客様や、仕入先及び関係の皆さまにはご迷惑、ご不便をおかけし、改めて心からお詫び申し上げます」

「半導体不足やコロナウイルス感染拡大による影響など、先を見通すことは依然困難であり、引き続き状況を精査・注視しながら、1日でも早く1台でも多くお客様にお届けできるよう、努力してまいります」

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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