フェラーリの生き証人 「166MM」実車展示へ ル・マン初優勝車など4台

公開 : 2019.06.04 06:10

フェラーリ・ファンには見逃せない展示がロンドンで開催。1人で23時間も走り続けたル・マン優勝車、スパ24時間を制したマシンを含む4台もの「フェラーリ166MM」が登場します。

もくじ

ミッレ・ミリア、ル・マン制覇
23時間 1人でドライブ
もう1つの24時間レース

ミッレ・ミリア、ル・マン制覇

フェラーリ166MMといえば、歴史的に最も重要な跳ね馬の1台だ。それが今年、ロンドンで開催されるコンコース・オブ・エレガンスで展示される。

車台番号#0008Mが刻まれたこの166MMは、ル・マン2時間レースとミッレ・ミリアの両方で優勝した史上唯一のクルマだ。1949年に両レースを制している。

9月に開催されるコンコースで見られる貴重なフェラーリはこれだけではない。他に3台もの166MMが展示される予定で、その中には同じ1949年のスパ24時間レースで優勝したマシンも含まれる。

166MMはフェラーリ初期の発展に大きな役割を果たした。カロッツェリア・トゥーリングがデザインしたこのロードスターは1948年のトリノ・サロンで発表。それを見たイタリアのスポーツ紙「ガゼッタ・デル・スポルト」のジョヴァンニ・カネストリーニ記者は、このクルマに「バルケッタ」というニックネームを付けたと言われている。バルケッタとは小舟という意味だ。

166MMは166Sをベースにしており、その車名に付けられた「MM」の文字は166Sが1948年のミッレ・ミリアで優勝したことを記念したものだ。

#0008Mは翌年、クレメンテ・ビオンデッティのドライブで先代の成功を再現してみせる。しかし、このクルマにはさらなる偉業が待っていた。

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