【ノンレストア】ランボルギーニ・ミウラ、流札したワケは? ボナムス・スコッツデイル・オークション

公開 : 2020.02.05 06:10  更新 : 2021.10.11 09:30

実質ワンオーナーのランボルギーニ・ミウラSが、オークションに登場。要レストアの状態ながらオリジナルを保っています。入札の結果はいかに?

奇跡 実質ワンオーナー

text:Kazuhide Ueno(上野和秀)
photo:BONHAMS

アメリカのアリゾナ州フェニックスの近郊にあるスコッツデイルで開かれたボナムスのオークションに、「ランボルギーニ・ミウラS」が出品された。

クラシック・ランボルギーニの中で断トツの人気を誇るミウラは、いまではコレクターズカーの地位を盤石なものとし、1億円以上で取引されている。

新車から同じファミリーが所有していたミウラSがオークションに
新車から同じファミリーが所有していたミウラSがオークションに

今回のボナムス・スコッツデイル・オークションに出品されたランボルギーニ・ミウラSは、開催前から注目されていた1台だ。新車から同じファミリーが所有していた個体である。

経年の痛みが各所にみられるが、未レストアで手が加えられていないため、オリジナルを良く保っていた。

そのヒストリーは?

このシャシー・ナンバー4356のミウラSは、437台が作られたミウラの140台目として1969年12月10日に完成。

ホワイトのボディカラーに、ブラックのインテリアという仕様でカリフォルニア在住のオーナーにデリバリーされた。

シャシー・ナンバー4356のミウラS
シャシー・ナンバー4356のミウラS

以来シャシー・ナンバー4356のミウラSは、カリフォルニアの初代オーナーが愛用し、その後ファミリーに受け継がれ45年間を暮らすことになる。またボディカラーは後年になってスペシャリストの手により明るいレッドに塗り替えられている。

その後も経年の痛みが出始めるが特別に手を加えられることはなく、そのままガレージに保管されていたようだ。

走行3.8万km

オークションに姿を現したミウラSは今や貴重な「未再生原型車」で、経年の痛みは見られるが、装備品はすべてオリジナルのまま。欠品もなく、素材としてみるとコンディションは極めて良好だった。

エンジンやダッシュボードを始めとする各部分の状態から勘案すると、オドメーターに示される3万8719kmは実走行と思われる。

距離計の3万8719kmは実走行か
距離計の3万8719kmは実走行か

このクルマで一番傷んでいるのがシートの表皮とステアリングホイールだが、こうした部分はオリジナルを極力残して歴史を感じさせる仕上げにするか、あるいは新車然としたレストアにするかが悩むところだろう。

高額なレストア代がネック

オークションが始まるとシャシー・ナンバー4356のミウラSは入札が伸びず流れてしまった。

発表された予想落札額は1億1000万円〜1億4300万円で、推定で最低落札価格は1億1000万円前後と思われた。しかし現状のコンディションを考えるとこのまま乗るのは厳しいものがあり、相応にかかるレストア費を勘案すると値付けが微妙だったようだ。

推定の最低落札価格は1億1000万円だったものの……
推定の最低落札価格は1億1000万円だったものの……

ちなみに前後して行われたRMサザビース・アリゾナ・オークションでは、ランボルギーニ・ミウラ P400 SVが1億5371万円で落札されており、人気のSVであることに加え内外装とも仕上がった状態であることを考えると、このミウラSの値付けはちょっと高かったことがわかる。

またスコッツデイルという場所のハンデもあり、夏のモントレーだったら落札されていたかもしれない。近いうちにどこかのオークションで姿を現すと思われるので、今後の動向に注目したい。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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