【出品車と落札額詳細も】 希少車を集めたオークションをお台場で開催 その結果は?

公開 : 2024.08.02 11:45

BHオークション・シティ・サーキット東京ベイ・オークションの模様をお届けします。31台のコレクターズカーのほかにチャリティ出品もあり、更には0円スタートもあり、入札合戦が繰り広げられました。

チャリティ・オークションも開催

7月28日にお台場のシティ・サーキット東京ベイを舞台に、古今東西の希少なコレクターズカーを31台用意したオークションが開かれた。主催したのは日本を代表するオークションハウスであるビンゴスポーツによるBHオークションだ。

31台のコレクターズカーのほか、現代アート作家の池内信介氏とレッドブル・レーシングがコラボレーションし、本物のフォーミュラカーのパーツを取り入れて制作した作品「Antitled」が0円スタートでチャリティ出品された。

BHオークション・シティ・サーキット東京ベイ・オークション
BHオークション・シティ・サーキット東京ベイ・オークション    上野和秀

この作品には、マックス・フェルスタッペン、角田裕毅、リアム・ローソンのサインが入れられているのも見逃せないポイントといえる。落札金額は「WINGS FOR LIFE WORLD RUN」に寄付され、脊髄損傷の治療法研究に役立てられる。

もうひとつのチャリティ企画は、2017年メルセデス AMG GLS 63 4マティックが最低落札額の設定の無い0円スタートで用意された。落札金額の一部は、能登半島地震の復興支援の義援金として活用される。

スタートに先駆けて和楽器演奏集団「サムライ・ストリングス」が演奏で盛り上げた。オークションの折り返し点ではレッドブルのアスリートによるパフォーマンスを披露。BMXフリースタイル世界王者の早川起生さんは、華麗にバイクを操る技を見せつけた。日本フリースタイル・フットボールで2年連続決勝に進出したYu-riさんが、ダイナミックな足技を披露し、会場を沸かせた。

入札合戦が繰り広げられた

今回のオークションで最も注目を集めたのがフェラーリテスタロッサ・ケーニッヒ・スペシャルだった。

今となっては手に入れるのが難しいファクトリー・コンプリートカーで、日本上陸1号車というヒストリーが備わる。またキッチリとメンテナンスとアップデート化されているだけに、現代の路上でも安心して乗れるコンディションにあるのも人気の理由といえよう。

新旧の貴重なフェラーリが6台用意された。
新旧の貴重なフェラーリが6台用意された。    上野和秀

このようにヒストリーとコンディションの良さからビッダーの大きな注目を集め、激しい入札合戦の末に4609万円まで値を上げて落札された。

この日フェラーリは人気を集め、365GTB/4デイトナのスパイダーは、出来の良いコンバージョン・モデルだったこともあり5170万円で落札された。最近はデイトナも着々と値を上げているだけに、お買い得といえる1台だった。

チャリティ出品されたアート作品「Antitled」は、来場した池内氏が見守る中オークションがスタート。クールな作品はクルマ好きの心をとらえたようで、多数の入札が繰り広げられ最終的に396万円で決着がついた。

もうひとつのチャリティ出品のメルセデス AMG GLS 63 4マティックは、0円スタートということから大盛り上がりとなり、熱い入札が続いた末に330万円で落札された。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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