【日本再参入 オペル】WRC復帰が期待される3つの理由 2022年シーズンが有力

公開 : 2020.05.05 11:50

日本市場に戻ってくるドイツの「オペル」。WRC(FIA世界ラリー選手権)に、次に参戦するメーカーがオペルかもしれないと、AUTOCARでは考えています。WRC復帰が期待できる3つの好条件とは?

もくじ

OPELのワークス参戦 可能性は?
ヴァルター・ロールのタイトル、電動化
シトロエン・レーシングの人材

OPELのワークス参戦 可能性は?

text:AUTOCAR

ラリージャパンの復活やヤリスの活躍で、日本におけるWRC(FIA世界ラリー選手権)への期待は高まってきた。海の向こうでは、今後WRCに新たに参戦するメーカーがどこになるのか話題となっている。

例えば、中国のメーカー。自動車産業が大規模であることは誰もが知るところだが、各々のブランドの名前はあまり知られていない。

独オペルは、今年後半からEVを使ったワンメイク・ラリーを開催する。写真はオペル・コルサe。
独オペルは、今年後半からEVを使ったワンメイク・ラリーを開催する。写真はオペル・コルサe。

そんな彼らにとって、世界最高峰のWRCは魅力的な舞台になりえるだろう。しかし、ダカールラリーに参戦していた長城汽車を除けば、具体的に名前が挙がる中国メーカーは存在しない。

WRCに参戦する好条件が揃っているメーカーは、いったいどこなのだろうか?

われわれが注目しているのは、ドイツのオペルだ。

その理由の1つは、多くのファンにとって忘れられているラリーのヘリテージが存在すること。

2つ目は、WRCを経験した人材にアクセスしやすいこと。

3つ目は、ラリー界の新たな動きに強い関心を示していること。

ヴァルター・ロールのタイトル、電動化

1982年にはヴァルター・ロールが、アスコナ400でドライバーズ・チャンピオンシップに輝いているオペル。

このヒストリーは、彼らにとって魅力的だ。なぜなら、WRCが新レギュレーションで動き出す2022年に参戦すれば、ちょうど40年目の節目のタイミングということになる。

日本市場に戻ってくる独オペル。80年代のWRCで活躍した想い出を大切にするファンもいる。
日本市場に戻ってくる独オペル。80年代のWRCで活躍した想い出を大切にするファンもいる。

オペルの愛好家が愛するカデット、マンタは、いまやクラシック・ラリーの世代だが、もっと新しいモデルたちも歴史を残している。

オペルのイギリスにおける姉妹ブランド「ヴォグゾール」の「ノヴァ」は、コリン・マクレーがWRCデビューを飾ったマシンだ。

ほかにも、グループA時代のアストラGSi、さらにアストラのキットカー、クリス・ミークが活躍したコルサ・スーパー1600、ワンメイク・シリーズも行われたアダムR2とその血筋は続く。

注目したいのは最新モデル「オペル・コルサe」だ。今年後半から始まるワンメイク・シリーズ「ADACオペルeラリー・カップ」で使われるEVのラリー・マシンである。

電動化は、2022年のWRCの屋台骨となるトピック。ハイブリッドが全てのマシンに導入される新レギュレーションに向けて、オペルの準備は進んでいる。

シトロエン・レーシングの人材

オペルのWRC復帰を考えるうえで何よりも見逃せない好条件は、人材の確保だろう。

彼らは現在、グループPSAに所属している。そこには、近年のラリー界で最も成功を収めたブランド、シトロエンが存在する。

グループPSAの一員となったオペル。グループ内には、2019年シーズンまでWRCにワークス参戦していたシトロエンがいる。…条件は揃ったか?
グループPSAの一員となったオペル。グループ内には、2019年シーズンまでWRCにワークス参戦していたシトロエンがいる。…条件は揃ったか?

才能ある当時のエンジニアたちは、2019年シーズンにWRCのワークス活動が撤退したあと、どんな毎日を過ごしているのだろう?

しかも、プジョーとシトロエンは、WRCですでに栄冠を手にしている。

それを考えると、2022年こそ、グループPSAがWRCの舞台で新たなヒストリーを歩みだす好機に思えるのだ。

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