【民主主義より専制主義?】元F1世界の独裁者 バーニー・エクレストンにインタビュー 中編

公開 : 2020.06.13 16:50

現代のF1を創り上げたとも言える独裁者、バーニー・エクレストンにインタビューしました。89歳になるというのにいまも驚くべき頭の回転の早さを見せるエクレストンですが、その真の姿に迫ることは出来たのでしょうか?

もくじ

失敗は考えない 重要な約束は守る
F1 vs フェラーリ
競争と自然吸気エンジンが必要
行き過ぎた管理が問題
人間ドラマに喝さい フォーミュラEは脅威?
番外編:バーニーに訊く その2

失敗は考えない 重要な約束は守る

AC:では、なにがあなたを突き動かしたのでしょうか?

BE:素晴らしい仕事をしたかっただけです。お金のためだったことは一度もありません。

かつてのF1を懐かしむが、バーニーは過去ではなく未来を見詰めている。
かつてのF1を懐かしむが、バーニーは過去ではなく未来を見詰めている。

AC:上手くやらなければならないと思うあまり、失敗を恐れるということはないのですか?

BE:失敗を考えたりはしません。

AC:それでも恐れることはあるのではないですか?

BE:いいえ。恐れなどありません。

AC:億万長者であれば恐れを抱く必要はありませんが、お金が必要だったとすればどうでしょう? やはり失敗を恐れるのではないでしょうか?

BE:いいえ。わたしは正しいと思ったことをしています。つねにそうでした。そして、それはわたしだけでなく、わたしが関係するひとびとにとっても正しいことです。これまでつねに取引を楽しんで来ました。これからも取引無しの人生など考えられません。

AC:これまで取引を巡って仲違いをしたことは?

BE:相手やその理由すら覚えていません。

AC:約束を守らなかったことは?

BE:もしそんなことがあったとしても覚えていません。そして、それは決して何かから逃れるためではなかったはずです。おそらく、それほど重要ではなかったからです。重要な約束を違えたことは一度もありません。

F1 vs フェラーリ

AC:非常に率直な物言いをされますが、F1の世界には見せかけを好むひとびとも大勢います。非常に難しい世界ではないでしょうか? フェラーリがつねに現在のF1からの離脱をちらつかせていることをどう思いますか?

BE:これまで一度も警告に耳を貸したことはありません。自らが求めるものではなく、警告に耳を貸すようなタイプの人間ではないのです。もし、フェラーリが本気で離脱したいと考えているのなら、すでにそうしているはずですが、そんなことは一度も起こっていません。わたしにはエンツォとの懐かしい思い出しかありません。彼は彼以外の反対派を説得するのに忙しい時でも、つねに実際何が起こっているのかを教えてくれました。

F1とフェラーリのどちらにより影響力がある? あらゆる点でフェラーリだとバーニーは言う。
F1とフェラーリのどちらにより影響力がある? あらゆる点でフェラーリだとバーニーは言う。

AC:F1とフェラーリのどちらにより影響力があるでしょう?

BE:フェラーリのいないF1など魅力的ではないでしょう。そして、フェラーリ・ブランドの偉大さは例えF1から離れても変わりません。F1で勝利出来なくとも、その辺を歩いているひとにどのチームがチャンピオンになるかと聞けば、フェラーリと答えるでしょう。

さまざまなヒーローたちと共に過ごして来た人物に魅了されるのは当然であり、いまや話題はF1そのものに移っているのだから、さらに突っ込んだ質問をすべきだろう。

AC:F1から離れたことを寂しく思っていますか?

BE:いいえ。以前と変わらぬメンバーと話をしています。わたしを訪ねて来ては意見を求めるのです。

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