【運転の楽しさはPHEVで一番】BMW 545e プロトタイプ 3.0L直6採用 前編

公開 : 2020.08.28 10:20

四輪駆動のプラグイン・ハイブリッドを採用した、BMW 5シリーズの試作車へ英国編集部が試乗。上質なドライビング体験と洗練性、経済性の高バランスが取れていると評価しています。ツーリングへの期待も高まる内容です。

もくじ

パフォーマンスでPHEVを加勢
0-100km/h加速は4.7秒
新フロントグリルにL型のデイライト

パフォーマンスでPHEVを加勢

text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
時代は逆戻りできない。BMWが電動化技術の導入を始めたのは数年前。当初プラグイン・ハイブリッド(PHEV)が登場した時は、燃費の向上とCO2の削減に焦点が向けられていた。

ライバルのプレミアムブランドからは、新しいPHEVモデルの登場が続いている。ミュンヘンのブランドも、黙ってはいられない。BMWとして重要な側面、パフォーマンスという訴求力でPHEVを加勢することにしたようだ。

BMW 545e xドライブ・プロトタイプ
BMW 545e xドライブ・プロトタイプ

その最たる証拠が、今回試乗する四輪駆動の545e xドライブといえる。BMW 5シリーズは、最近フェイスリフトを受けている。そのラインナップの1つとして、年内には英国へ上陸する見込みだ。

530eの人気は高く、世界中で5万台以上を販売している。その高い支持を、さらに後押しするだろう。

試乗したのは、量産前のプロトタイプ。ドライブトレインは、1クラス上の745e xドライブやSUVのX5 xドライブ45eにも搭載されるものと同じ。注目すべきはエンジンで、530eの小さく洗練度がイマイチの4気筒ではなく、6気筒を採用している。

540i譲りとなる、ターボ過給される3.0Lの直列6気筒は、333psと45.8kg-mを発揮。そこへ530eと同じ108psと27.0kg-mを生み出す、トランスミッション内臓の電気モーターを結合している。

結果、545eのシステム総合での最高出力は393psで、最大トルクは60.9kg-m。530eより102psと18.3kg-mもたくましい。

0-100km/h加速は4.7秒

トランスミッションは8速ATとなり、後輪駆動ベースの四輪駆動システム、xドライブが組み合わされている。バッテリーは12kWhのリチウムイオンで、リアシートと荷室の下に搭載される。

車重は2020kgもあるが、0-100km/h加速は4.7秒。最高出力は249km/hでリミッターがかかる。比較すると後輪駆動の530eでは、5.9秒と234km/hだ。

BMW 545e xドライブ・プロトタイプ
BMW 545e xドライブ・プロトタイプ

エンジンの大排気量化と四輪駆動の採用によって、CO2の排出量やEVモードでの航続距離は、530eには及ばない。それでもカタログ上では、38g/kmと54kmとなっており、パフォーマンスの向上を考えれば納得できる範囲。

EVモードで出せる最高速度は、140km/h。こちらは530eと変わらない。

545e xドライブの効率的な走りは、アダプティブ回生プログラムが支えている。ナビゲーションの情報を活用しながら、最適なエネルギー利用を実現している。

パフォーマンス重視の5シリーズということで、四輪駆動だがタイヤサイズは前後で異径。試乗車では、フロントは245/40、リアが275/35というサイズを履いていた。ホイールサイズは17インチが標準。オプションで18インチか19インチも選べる。

BMWのロゴにテープが貼られた試作車だったが、すでに完成度は高い様子。量産版に組み入れられる、新開発の技術のすべてが搭載されているという。

2020年11月から、ドイツのディンゴルフィング工場で量産が始まる予定だ。

関連テーマ

人気テーマ

 
最新試乗記

人気記事