【重大な詐欺罪】元フォルクスワーゲンCEO、ディーゼル車不正事件で告訴へ

公開 : 2020.09.14 21:15

フォルクスワーゲンの元会長マルティン・ウィンターコルンと4人の元幹部は、ディーゼル車の排出ガス不正問題に関与した疑いで、ドイツで起訴されました。不正行為を知っていながら、事実の隠蔽を図ったとされています。

もくじ

元会長らがドイツ検察局に訴追
VWは「疑わしきは罰せず」主張

元会長らがドイツ検察局に訴追

text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

フォルクスワーゲンの元会長マーティン・ウィンターコルンと4人の元幹部が、ディーゼルエンジンの排ガス規制逃れの問題に関与したとして、ドイツで重大な詐欺行為の罪で起訴されることになった。

2007年から2015年までフォルクスワーゲンの会長を務めたウィンターコルンと4人の元幹部は、2019年に同社の様々なディーゼルモデルに、公式テスト中に排出ガスを低減させる「ディフィートデバイス(無効化装置)」を装着させ、実際の走行条件よりも大幅に低いCO2評価に導いたとして起訴された。

マルティン・ウィンターコルン元会長
マルティン・ウィンターコルン元会長

ドイツのブラウンシュヴァイクの裁判所は水曜日、ウィンターコルンと4人に対する訴訟を進めることを認める動議を可決。重大な詐欺罪に加えて、検察が追加告発を可能にするように修正された。

背任罪を含むウィンターコルンに対する追加告訴は、裁判所によって否認されている。

ドイツの検察局は、元会長は2014年5月には早くもディーゼル車の排ガス不正行為を知っていたと主張している。同社はその1年以上前に、複数のディーゼル車にソフトウェアプログラムを使用して、テスト時には実際よりも排出ガスを減らせるようにしていたことを公に認めている。

検察はまた、ウィンターコルンが2014年11月に同社のディーゼル車にソフトウェアアップデートを導入し、ディフィートデバイスの存在を隠蔽しようとしたと主張。

この一連のスキャンダルにより、フォルクスワーゲンは300億ユーロ(3兆7千億円)以上の罰金をかけられている。

VWは「疑わしきは罰せず」主張

ブラウンシュヴァイク裁判所は声明の中で、詐欺罪は、購入者が数億ユーロの損失を被った可能性のある900万台のクルマに関係していると述べた。

ウィンターコルンの弁護士は法廷で、本人は容疑を否定していると述べた。

ウィンターコルンはアメリカでも告訴されている。
ウィンターコルンはアメリカでも告訴されている。

検察官は早い段階で、ウィンターコルンと他の4人の被告が有罪となれば、6か月から10年の禁固刑を受ける可能性があると述べた。

重大度に応じて、彼らはまた、排出ガス操作に基づいてディーゼル車の販売で稼いだ報酬を没収される可能性もある。

フォルクスワーゲンは声明の中で、ドイツの法律の下では、ウィンターコルンと4人の元幹部は、有罪が証明されるまでは無罪とみなされるべきだと強調している。

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