【近未来スーパースポーツを提案】ポルシェ906リビング・レジェンド(2005年) ミュージアム所蔵モデル公開

2020.11.22

サマリー

ポルシェ・ミュージアムが所蔵する、コンセプトモデルやデザイン案が公開されました。長いモータースポーツの歴史の中で、ポルシェ906を発想の源としたのが、906リビング・レジェンド。近未来のスーパースポーツの提案です。

もくじ

発想の源となったポルシェ906
重なり合うボディパネルと印象的な後ろ姿

発想の源となったポルシェ906

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
ポルシェのデザインチームは、フリーなデザイン・プロジェクトを通じて、未来の自動車を常に考えている。ポルシェ・ブランドの歴史は、そのインスピレーションの原点にもなっている。

2005年、スーパースポーツカーのデザイン開発において、発想の源となったのがポルシェ906。例えば、大きくフレアした赤いボンネットのラインや、ヘッドライトのレイアウトなどは、1966年のタルガ・フローリオを戦ったマシンを想起させる要素だ。

ポルシェ906リビング・レジェンド(2005年)
ポルシェ906リビング・レジェンド(2005年)

同時にこのデザインは、ヘッドライトとエアインテークの、造形的な融合の可能性も示唆している。「このようなコンセプトモデルのデザインは、とても自由なものです」。とデザイナーのミヒャエル・マウアーが話す。

「予め決められた、プロダクト・アイデンティティを守る必要もありません。ヘッドライトは、エアインテーク内に設けられています。近未来の光源を利用する前提で。のちに純EVのアイデンティティを開発する際、これらのデザインも振り返って検討しています」

「前面に出たガラスカバーではなく、光源をフロントの開口部に内蔵するアイデアは、純EVにも適用できると考えました。この理想に近づいたといえるでしょう」

重なり合うボディパネルと印象的な後ろ姿

もう1つのアイデアは、2つのボディパネルがお互いに重なり合うような造形。ミドシップされるエンジンのエアインテーク部分に設けられた、全周のギャップで表現している。

ミヒャエル・マウアーは、906リビング・レジェンドのデザインの特徴だと認める。「現代のハイパーカーは、空力特性に大きく依存しています。また、熱を放出する開口部も重要です」

ポルシェ906リビング・レジェンド(2005年)
ポルシェ906リビング・レジェンド(2005年)

リアビューは、垂直に立ち上がったフィンに、シャープなテールライトを内蔵。ドラマチックな後ろ姿を生んでいる。

 

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