【見逃せないエントリーグレード】メルセデス・ベンツ Eクラス・セダン改良新型の評価は? マイルドハイブリッド、E200スポーツ試乗

公開 : 2020.12.15 11:45  更新 : 2021.12.27 23:52

メルセデス・ベンツ「改良型Eクラス」に試乗。セダンのE200スポーツというエントリーグレードで、48VマイルドHVを装備しました。「リズミカルな運転を楽しめる」とレポートされています。

Eクラスがマイナーチェンジ

text:Shigeo Kawashima(川島茂夫)

ビッグMCを行った新型Eクラス・セダンには、AMG車を除いても6タイプのパワートレインが設定され、価格レンジも769~1144万円と幅広い。

試乗したE 200スポーツはエントリーに位置、日本市場では最も安価なEクラスということになる。

メルセデス・ベンツのEクラスが9月に改良新型へアップデート。エントリーグレードのE200スポーツを試乗した。
メルセデス・ベンツのEクラスが9月に改良新型へアップデート。エントリーグレードのE200スポーツを試乗した。    前田恵介

MB車の特徴として安定のコスパが挙げられる。

上位グレードは、嗜好的な要素も含めて価格上昇に応じた長所がある。

となればE 200スポーツは、Eクラスの“魅力が薄い”モデルなのか? 試乗印象は、「是」かつ「否」である。

エアサスを採用したクーペのE 300スポーツにも試乗したが、フットワークの質感もパワフルさも一枚上手。価格相応のグレードアップがなされる。

E 200スポーツもまた相応なのだが、グレードダウンしたというよりも、若々しくカジュアルに進化したような印象を受けた。

新しいフロントマスクに負う部分も大きいのだが、乗り味等々も含めて現代的な若々しさを感じさせてくれた。高級車然としたEクラスとは違ったユーザー層への積極的な新たなアプローチは、多いに共感できた。

どんな感じ?

最上級グレードのE 450エクスクルーシブ以外の全グレードにAMGラインエクステリアを標準採用。

上窄まりの台形ラジエターグリルを配したフロントマスクはCLSクラスやSLクラスを彷彿。威嚇感のないダイナミズムが品のよいスポーティを表現する。

メルセデス・ベンツE200スポーツ(セダン/BSG搭載モデル)
メルセデス・ベンツE200スポーツ(セダン/BSG搭載モデル)    前田恵介

フットワークの印象もそんな外観から想像するとおりだ。

サスチューンの硬柔で言えば硬め。アジリティコントロールサスの効果もあって刺激的な突き上げは抑制されているものの、ストロークそのものは抑え気味。

「スポーツ」というグレード名の語感からすれば穏やかにも思えるが、路面感覚も強めであり、大らか、あるいは安楽な快適性を求める特性ではない。

高級セダンとしてはEクラスのベーシックなのだが、ドライバーズカーとしてはまとまりがいい。

低速から高速まで安定した前後輪のグリップバランスと操舵追従のいいラインコントロール性は5m近い全長と1.7tを超える車重を意識させない。

神経質に操舵しなくとも狙ったラインに乗せやすいので、幅員の狭いワインディングも存外に扱いやすい。

乗り心地と操縦感覚の印象が一致。外観と走りの印象も一致。Eクラスのスポーツカジュアル仕様といったフットワークである。

記事に関わった人々

  • 執筆

    川島茂夫

    Shigeo Kawashima

    1956年生まれ。子どものころから航空機を筆頭とした乗り物や機械好き。プラモデルからエンジン模型飛行機へと進み、その延長でスロットレーシングを軸にした交友関係から自動車専門誌業界へ。寄稿していた編集部の勧めもあって大学卒業と同時に自動車評論家として自立。「機械の中に刻み込まれたメッセージの解読こそ自動車評論の醍醐味だ!」と思っている。
  • 撮影

    前田惠介

    Keisuke Maeda

    1962年生まれ。はじめて買ったクルマは、ジムニーSJ30F。自動車メーカーのカタログを撮影する会社に5年間勤務。スタジオ撮影のノウハウを会得後独立。自動車関連の撮影のほか、現在、湘南で地元密着型の写真館を営業中。今の愛車はスズキ・ジムニー(JB23)
  • 編集

    徳永徹

    Tetsu Tokunaga

    1975年生まれ。2013年にCLASSIC & SPORTS CAR日本版創刊号の製作に関わったあと、AUTOCAR JAPAN編集部に加わる。クルマ遊びは、新車購入よりも、格安中古車を手に入れ、パテ盛り、コンパウンド磨きで仕上げるのがモットー。ただし不器用。

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