【下のグレードで充分】フォード・フォーカス・アクティブX ヴィニャーレへ試乗 MHEV

公開 : 2020.12.15 10:25

クロスオーバー風スタイルをまとう、フォード・フォーカスのアクティブX。マイルドハイブリッド版1.0Lガソリンを獲得しました。試乗したのは上級グレードのヴィニャーレ。フォーカスらしくない価格を、英国編集部は指摘します。

もくじ

2021年のフェイスリフト前の小変更
ダイナミクス性能でクラスをリード
フォーカスで最上級グレードを選ぶ必要性
フォード・フォーカス・アクティブX ヴィニャーレ 1.0エコブーストMHEV(英国仕様)のスペック

2021年のフェイスリフト前の小変更

text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
今回試乗したのは、3万ポンド(405万円)もするフォード・フォーカス。でも、熱々のホットハッチ、フォーカスSTではない。

わずかに高い車高と、プラスティック製のフェンダーモールで飾られた、クロスオーバー風のアクティブXだ。トリムグレードは最上級のヴィニャーレで、1.0Lのマイルド・ハイブリッド(MHEV)を搭載する。

フォード・フォーカス・アクティブX ヴィニャーレ 1.0エコブーストMHEV(英国仕様)
フォード・フォーカス・アクティブX ヴィニャーレ 1.0エコブーストMHEV(英国仕様)

MHEVは電圧48Vのシステムで、クロスオーバーのプーマに搭載されているものと同じ。燃費の向上とCO2排出量削減を目的に、フィエスタとフォーカスにも採用となった。

フォードによれば、廃止となった1.5Lガソリンエンジンより、燃費は17%ほど向上。18.2km/Lとうたわれる。最高出力は123psと155psの2段階に設定され、試乗車は155psの方だった。

フォーカスはアクティブXも含めて、2021年の終わりに大きなフェイスリフトが予定されている。それまでの間は、MHEVによって新鮮味と話題性を保とう、という考えもあるだろう。

4代目フォーカスが登場したのは、2018年。惰性走行時にギアを切り離し、エンジンをオートストップさせるコースティング機能にも改良を受けている。アナログだったスピードメーターとタコメーターは、12.3インチのデジタルモニターに置き換わった。

フォーカスの車内は、物理的に押せるボタン類とタッチモニターなどでの操作との、良いバランスにあると思う。フォルクスワーゲン・ゴルフやマツダ3といったライバルの、ミニマリスト的なデザインより好印象だ。

ダイナミクス性能でクラスをリード

フォーカスのインテリアデザインは、下位グレードでは刺激に欠けるものの、上級グレードのヴィニャーレならレザー風のセンシコ素材による仕立てが華やか。メタリックな装飾パネルの光沢感もいい。安くない価格だけのことはある。

ハイブリッドといってもマイルドだから、重量増は最小限。フォーカスは、アクティブXであってもダイナミクス性能でクラスをリードする。ステアリングは適度にクイックで、感触や重み付けにも優れている。

フォード・フォーカス・アクティブX ヴィニャーレ 1.0エコブーストMHEV(英国仕様)
フォード・フォーカス・アクティブX ヴィニャーレ 1.0エコブーストMHEV(英国仕様)

アクティブXの場合、30mmほど標準のフォーカスより車高が持ち上げられているが、サスペンションは充分にしなやかで落ち着きがある。コーナーで過度にボディがロールしたり、うねりで揺さぶられることもない。

細かなコツコツという振動は、ヴィニャーレの18インチホイールと薄いタイヤの影響もあり、抑えきれていない。高速域では、ロードノイズも目立つようだった。

活発な1.0Lのエコブースト・エンジンは、MHEV化されても性格はそのまま。小さなアクセルペダルの入力に対して、しっかり反応してくれる。STのようなパンチ力はないものの、最大155psのパワーで、気をもむことなくフォーカスを引っ張ってくれる。

MHEVの電気モーターは、低回転域でエンジンを積極的にアシスト。小排気量ターボエンジンの加速力を効果的に高めている。

 

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