【車中泊はメーカー純正で】日産NV350キャラバン・マルチベッド ジャパンキャンピングカーショー2021

公開 : 2021.04.04 11:45  更新 : 2021.11.15 02:44

日産が、車中泊ニーズに応える3モデルを「ジャパンキャンピングカーショー2021」に出展。製作はオーテック。まずは「NV350キャラバン・マルチベッド」を見てみましょう。

オーテック製 車中泊向けモデル

text&photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)

日産は近年急激に人気が高まっている車中泊ニーズに応えて、マルチベッドを備える3モデルを「ジャパンキャンピングカーショー2021」で披露した。

今回出展されたのは「NV350キャラバン・マルチベッド」「NV200バネット・マルチベッドワゴン」「セレナ・マルチベッド」の3モデル。製作は数多くの特装車を手掛けてきたオーテックジャパンが担当する。

日産NV350キャラバン・マルチベッド(ジャパンキャンピングカーショー2021)
日産NV350キャラバン・マルチベッド(ジャパンキャンピングカーショー2021)    上野和秀

本格的な構造のベッドシステムを備え、さまざまなシートアレンジにより、車中泊のみならず屋外でのラウンジや、リモートオフィスといった多彩な使い方にも対応できるモデルたちだ。

また災害時には、一時的な避難場所として使用できることも見逃せない。

各モデルはベッドシステムを収納すれば、通勤や買い物などで普段通りに使えるというから、実用性も十分だ。

NV350キャラバン・マルチベッドとは

ここでは、ゆとりのある室内スペースを誇るNV350キャラバンのマルチベッド仕様を紹介しよう。

ロングボディ/標準幅/標準ルーフのバン(4ナンバー)がベースとなる。

日産NV350キャラバン・マルチベッド(ジャパンキャンピングカーショー2021)
日産NV350キャラバン・マルチベッド(ジャパンキャンピングカーショー2021)    上野和秀

パワートレインは2.0Lガソリン(2WD)と2.5Lディーゼルターボ(2WD/4WD)から選択可能。

荷室スペースの左右に跳ね上げ式のベッドシステムと、硬質のフロアパネルを装備することにより、車中泊の機能を備えながら積載性も兼ね備えている。

ベッドはセカンドシート後方に展開され、左右を独立して使用できる。また、オプションのテーブルを組み合わせれば、ベッドをベンチとして使うことで、テレワークの仕事部屋にもなる。

バックドアも有効活用

ベッドの有効長は2列目シートを起こした状態で、進行方向側が1760mm、左右方向で1510mmを確保。ベッド下には350mmの高さの空間が確保されるので、荷物を楽に収納できるだろう。

キャンピングカーやトランポの専門メーカーであるオグショーとのコラボにより、専用アクセサリーも数多く用意されている。

日産NV350キャラバン・マルチベッド(ジャパンキャンピングカーショー2021)
日産NV350キャラバン・マルチベッド(ジャパンキャンピングカーショー2021)    上野和秀

バックドアにかぶせて三方を囲んだ空間を創れる「ESバックドアテント」や、バックドアを利用して日陰を作れる「ESバックドアタープ」はアウトドアで有用だ。

車両本体価格は2.0Lガソリン2WDが340万3400円、2.5Lディーゼルターボ2WDが400万9500円、2.5Lディーゼルターボ4WDが432万3000円となる。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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