フォード・フォーカス、今秋に大幅なマイナーチェンジ

公開 : 2014.03.05 20:10  更新 : 2017.06.01 02:13

フォード・フォーカスは今秋のビッグ・マイナーチェンジを行うが、そのモデルがジュネーブ・モーターショーで公開された。

これは最新のフォルクスワーゲン・ゴルフのハンドリングに刺激されたもので、フォーカスは再びこのクラスでのベスト・ハンドリングを確保するあtめに、4枚のボディ・パネル、前後バンパー、フロント・グリル、ダッシュボード・デザインのみならず、シャシーやエンジンをリデザインした。

「ハンドリングをベストにするために、フォーカスのシャシーに手を付けた。」とジュネーブのプレ・ラウンチのイベントでフォードのプロダクト開発責任者、ジョー・バカジュは述べた。

シャシーのパーツの多くはリデザインされるか新しいものとなっている。まず高価なフロント・ダンパーが挙げられる。これは、2ステップのダンパー・バルブを持つもので、より巧みなボディ・コントロールを確保するためのもの。スプリングは形式こそ同じだが、より堅いブッシュがフロント、リアに取り付けられる。これは横方向のダイレクト感を増し、より安定性を増すことに寄与する。

「ターンインは非常に良い状態ではあるものの、まだターンインとコーナーの出口でまだ僅かな遅れがある。」とバカジュはコメントしている。

電動パワーステアリングも、センター付近のフィーリングが現行モデルよりも増すように調整された。更にその重さも現行モデルよりもずっと進歩しているという。ハンドリングの改良は、再プログラミングされたESCシステムによってもなされている。これは、更に滑らかに穏やかに動作するようになっている。

この結果を受けて、バカジュはより速い速度でスラローム・ライブ・コースをこなすことができるという。また、信頼性も向上しているという。

ロール・センターも調整され、コーナリング時のボディ・ロールが軽減されている。18の電子制御のドライバー・エイド・システムも新たに装備された。これには、ブラインド・スポット・センサーで隠れた歩行者や車両の存在を警告する “プルアウト・アシスト” も含まれる。

フェイスリフトについては、新しいメタル・ワーク、バンパー、グリル、ライトなど、フォード・ヨーロッパ・デザイン・ディレクターであるステファン・ラムによってリデザインされている。その目玉は、新しいフロント・グリルだ。この写真でもわかる通り、5本のクローム・バーを持つもので、タイタニウム・トリムに標準となる。また、エントリー・モデルでは艶消しの黒いメッシュが装備されるが、これは豪華なタイタニウムに対し、スポーティな味わいを持たらしている。

また、よりナローなヘッドランプも新デザインだ。ラムによれば、「スリムなヘッドランプはわれわれのデザインDNAであり、新しいフィエスタでも採用したものだ。」という。

ボンネットはパワー・ドームが付けられ、前後のフェンダーもリデザインされている。また、リア・スタイルもテールランプを中心に変更されている。しかし、リアのフェンダー・パネルをリデザインすることがないように同じ形状を持つ。同様に理由から、テールゲートのガラスも同形状だ。

エンジンは、今年9月から発効されるEU6エミッション・コントロールに迎合したもので、CO2排出量が88g/kmのディーゼル・エンジンと99g/kmのガソリン・エンジンがラインアップに含まれる。

この新しいフォーカスは、ブリジェンド工場で製作される148bhpと177bhpの1.5ℓのエコブースト・エンジンを積む最初のモデルとなる。また、ダゲンハム工場で製作される94bhpと118bhpの1.5 TDCiエンジンも搭載される。

エントリー・モデルには99bhpか123bhpの1.0ℓエコブーストが搭載され、CO2排出量は99g/kmをマークする。

2.0 TDCiモデルではオートマティックで13%、マニュアルでは14%の燃費向上がなされ、パワーシフト・オートの1.5 TDCiでは19%もの燃費向上がなされているという。

インテリアは、オーナーに不評だったマルチ・ボタン・ルックを廃する方向でリデザインされている。「テクノロジーの向上によって、タッチスクリーン上で素早く動作することが可能になったので、よりクリーンでシンプルなダッシュボードを目指した。」とは、フォード・ヨーロッパのボス、バーブ・サマーゼックの弁だ。また、ステアリング・ホイールの新しいデザインのものが採用されている。

新しいSTについては一切触れられなかったが、同じような改良が施されるとフォードはコメントしている。また、RSモデルについては否定しているが、噂によれば新しいマスタングに搭載される300bhpプラスを発揮する2.3ℓの4気筒ターボが搭載されるという。

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