【PHEV版登場】ランドローバー・ディフェンダー110 P400eへ試乗 日常に一層適合 前編

公開 : 2021.07.30 08:25

プラグイン・ハイブリッド版の新型ディフェンダーが登場。利用シーン次第では最も魅力的なディフェンダーになると、英国編集部は評価します。

300psの4気筒ターボに141psのモーター

text:Matt Prior(マット・プライヤー)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
新しいランドローバーディフェンダーに、2種類のパワートレインが追加される。読者が興味を持つのは、V8ガソリン・エンジンにスーパーチャージャーをドッキングした方かもしれないが、今回は別の1台。魅力的で、筆者お気に入りグレードになった。

そのディフェンダーとは、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)のP400e。今のところ、ロングホイールベース版の110のみに設定されている。全長5m近くある、5ドアボディのモデルだ。

ランドローバー・ディフェンダー110 X-ダイナミック S P400e (欧州仕様)
ランドローバー・ディフェンダー110 X-ダイナミック S P400e (欧州仕様)

PHEVとして搭載されるパワートレインは、2.0Lの4気筒ガソリン・ターボエンジンと、永久磁石モーター。どちらもフロントノーズに搭載され、300psと141psを発揮する。個別にクラッチが備わり、8速ATに接続されている。

もちろん四輪駆動で、ローレシオのトランスファーも付く。過酷なオフロードでも、内燃エンジンか電気モーターを単独で働かせたり、両方を協働させて走ることが可能。多くの場合、どちらか一方が頑張ることになる。

バッテリーは荷室の床下に搭載され、容量は19.2kWh。最大50kWの急速充電器に対応し、最短なら30分で空の状態から80%の電気を蓄えられる。家庭用充電器なら、仕様にもよるが、数時間といったところ。

EVモードで走行可能な距離は、43kmになるという。市街地までバッテリーを温存したいなら、ガソリンエンジンを積極的に動かして走行し、電気で走りたいエリアまで充電量を保つこともできる。

われわれの日常へ一層柔軟に適合できる

ハイブリッド・モードを選ぶと、両方のパワートレインが効率的に制御され、最良の燃費を得られる。駆動用バッテリーの充電が切れるまでは。

PHEVになったとしても、ディフェンダー110は大きい。全長4975mm、全幅1995mm、全高1970mmもある。このボディサイズに至った理由は、ディフェンダーがSUVではなく、世界中を走る四輪駆動車だから。

ランドローバー・ディフェンダー110 X-ダイナミック S P400e (欧州仕様)
ランドローバー・ディフェンダー110 X-ダイナミック S P400e (欧州仕様)

駆動用バッテリーが追加になったことで、車重は2525kgに達した。同等のディーゼルエンジン・モデルより、200kgほど重たい。牽引重量は、PHEV以外のディフェンダーなら3500kgまで引っ張れるが、P400eでは3000kgに制限される。

ディフェンダーのディーゼルエンジン仕様は、詳細テストで星9つと、かなり優れた評価を得ている。オフローダーとして、燃費以外の面でもディーゼルには強みがある。

PHEVの場合、利用条件で評価が変わってくる。もちろん、目指す目的地が15kmくらい先の場所なら、P400eは燃料をまったく燃やさず走行できる。そんな狭い範囲で行動している人の場合、ディフェンダーは選ばないと思うけれど。

それ以上にP400eの特長といえるのが、われわれの日常へ一層柔軟に適合できること。EVモードの静かな走行だけではない。

地方で開かれる会議へ出席したり、たまの長期休暇でボートやキャンピングトレーラーを牽引したり。年末に、遠く離れた両親へ会いに行くのにもぴったりだ。

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