【日出ずる国より】イギリス人が選ぶ最高の日本車 24選 世界を変えた技術力とアイデア

公開 : 2021.07.30 18:05

日本が生んだ名車を英AUTOCAR編集部が厳選。価格の安さや燃費だけが日本車の魅力ではありません。

日沈まぬ国の紳士が選ぶ24台

text:AUTOCAR UK編集部
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

日本には、卓越した技術と長い伝統がある。

日本は世界で最も興味深く、楽しいクルマを数多く生み出してきた。また、道端のドリンクマシンで缶入りのホットコーヒーを売っているなど、奇抜なものが多いのも特徴的だ。

車名やブランド名は、あえて海外で活躍している名称で紹介したい。
車名やブランド名は、あえて海外で活躍している名称で紹介したい。

ここでは、日本で生まれ、世界に飛び立っていった名車をアルファベット順にご紹介する。英AUTOCAR編集部の独断と偏見によるものであることをご了承いただきたい。

オートザムAZ-1

オートザムAZ-1は、日本が誇る「小型化」の技術を結集して開発された。マツダが製作したAZ-1は、厳しい軽自動車規制をクリアしながらも、ミニスーパーカーのようなルックスで人気を博していた。

ミドマウントされた657ccの3気筒ターボエンジンは、最高出力こそ64psだが、7000rpmまで快調に回転する。車重が720kgしかないAZ-1は、0-97km加速を8.0秒で駆け抜けることができた。

オートザムAZ-1
オートザムAZ-1

また、ボディキット、ホイール、サスペンション、リミテッド・スリップ・デフなど、マツダスピードのアップグレードパーツも用意されていた。スズキから発売された「キャラ」は531台、AZ-1は4392台の販売実績があり、現在では希少価値の高いクルマとなっている。

ダイハツ・シャレードGTti

1990年代後半のレーシングカーでは、リッターあたり100psが当たり前だったが、ダイハツはシャレードの993cc 3気筒エンジンからこれだけの馬力を絞り出した。

ターボを搭載した高回転型エンジンで、0-97km/h加速で7.7秒を達成している。

ダイハツ・シャレードGTti
ダイハツ・シャレードGTti

シャレードGTtiの魅力は性能だけではなく、張りのある外観に見合ったハンドリングにもあった。1993年にGTtiに代わって登場したGTiは、Lombard RACやサファリ・ラリーなど様々なレースで成功を収め、驚くほど優れたラリーカーであることを証明した。

ダットサン240Z

1960年代後半、日本が手頃な価格と信頼性の高いマシンでオートバイの世界に革命を起こしたように、ダットサン240Z(フェアレディZ)はスポーツカーの世界を変えた名車と言ってもいいだろう。

1969年に発売された240Zは、最高出力153psの6気筒エンジンを搭載し、0-97km/h加速を8.1秒で駆け抜け、MGBを凌駕した。オープンモデルはなかったが、1974年に発売された260モデルを含めると、62万2649台のZが販売されている。特に米国では大ヒットした。

ダットサン240Z
ダットサン240Z

アルブレヒト・ゲルツが設計した流麗なクーペ・フォルムを見れば、その成功の理由は容易に理解できるだろう。ハンドリングも素晴らしく、欧州のライバル車のように機械的な故障を心配する必要もなかった。

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