【フレンチ・ハッチにPHEV登場】ルノー・メガーヌ Eテックへ試乗 フラットスポットに疑問

公開 : 2021.09.08 08:25

最新のルノー・メガーヌに、Eテックと呼ばれるプラグイン・ハイブリッド(PHEV)が登場。英国編集部が一般道で評価しました。

67psのモーターと90psのNA 1.6Lエンジン

執筆:Piers Ward(ピアス・ワード)
翻訳:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
AUTOCARでは、2020年にも新型ルノーメガーヌのプラグイン・ハイブリッド(PHEV)へ試乗している。それは、ステーションワゴンのスポーツツアラーだった。今回試乗したのは、遅れて登場したハッチバックだ。

この2台に、なぜ1年近い時間差が生まれたのか定かではない。ルノーの英国関係者も、明言を避けている。とにかく、新しいPHEVが追加されたことは間違いない。ルノーの電動化技術を推し進める1モデルとして。

ルノー・メガーヌ Eテック RSライン・プラグイン・ハイブリッド160(英国仕様)
ルノー・メガーヌ Eテック RSライン・プラグイン・ハイブリッド160(英国仕様)

主要なライバルを挙げるなら、やはりフォルクスワーゲン・ゴルフだろう。日常生活のクルマとしては、英国ではセアト・レオンも入ってくる。欧州では、Cセグメントに該当する自動車の割合は全体の40%に達する。

今後、自動車ユーザーのほぼすべてが純EVを所有すると考えられる。その一歩手前の段階として、メガーヌ EテックのようなPHEVを選ぶことになるのだろう。

メガーヌ Eテックは、車両後部に実容量で7.5kWhのバッテリーを、車両前部に67psのAC同期モーターを搭載。同じくフロントには、90psを発揮する自然吸気の1.6Lガソリンエンジンが載り、システム総合で160psの最高出力を得ている。

0-100km/h加速は9.4秒でこなす一方、CO2の排出量はカタログ値で28g/kmと低い。バッテリーが満充電なら、電気モーターだけで48kmの距離を走行可能だ。

ちなみにキア・シードのPHEVの場合、EVモードでの航続距離は56km。10kmにも満たない違いだが、実際にPHEVを所有した経験があれば、実用上でこの距離の差は小さくないとわかるだろう。

全体的な仕上がりは訴求力が高い

カタログ値の燃費は、PHEVの場合は特にあてにはならない。市街地や郊外の道を運転した今回は、28.3km/Lという数字が得られた。かなり良好な燃費といえ、バッテリーとガソリンとを効果的に利用していることを実感できる。

回生ブレーキが強く効くBモードを活用すれば、積極的にバッテリーを充電することも可能。PHEVのシステムとしては、優秀といえるだろう。充電器に接続すれば、最短3時間で満充電にできる。

ルノー・メガーヌ Eテック RSライン・プラグイン・ハイブリッド160(英国仕様)
ルノー・メガーヌ Eテック RSライン・プラグイン・ハイブリッド160(英国仕様)

全体的な仕上がりは、メガーヌへの想像通り訴求力に長ける。フロントマスクはルノーのモデルラインナップ間で共通性が強く、新鮮味は薄れてきたものの、印象は良いままだ。Cの形状をしたヘッドライトの造形が、主張があって好ましいと思う。

今回の試乗車、RSラインの場合は、9.3インチの縦型タッチモニターがダッシュボードの主役。低グレードのメガーヌでは、7インチへ小さくなる。

エアコンの操作などは、実際に押せるハードボタンで行えて簡単。触れる腕を支える場所があれば、尚良いだろう。

RSラインでは、シートがサイドサポートの厚いスポーティーなものになる。ただし、少しクルマの性格とは一致しない印象も受ける。エコ・フレンドリーなメガーヌなのに、体をしっかり支えすぎるように感じた。

やる気を感じさせるシートに腰を掛け、スタートボタンを押してみる。ドライバーへ聞こえてくるのは、初めは電気モーターの発するささやきだけだ。

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