新型ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2 「第3形態」登場 空力強化でSTO風スタイルへ進化

公開 : 2022.05.04 06:45

ランボルギーニのレーシングカー、ウラカンGT3に改良型「エボ2」仕様が登場。STOにも似た外観が特徴的。

空力アップグレードで第3形態へ

ランボルギーニウラカンをベースとした最新のレーシングカー「ウラカンGT3エボ2」が登場した。ウラカンGT3の3番目の進化形で、来年のデイトナ24時間レースでデビューする予定だ。

2015年に初めて登場したウラカンGT3は、その後2018年にロールケージ、エンジン、リアサスペンション、パワーステアリング(油圧から電動油圧に移行)が刷新され、「エボ」仕様にアップデートされた。

ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2
ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2    ランボルギーニ

そして今回、エボ2仕様となり、エアロパッケージが一段と進化したほか、市販モデルのウラカンSTOから影響を受けたデザインが盛り込まれている。

特徴的なのは、5.2Lのチタン製V10エンジンに直接給気するルーフスクープで、従来のサイドエアインテークはほぼ閉じている。エンジンは市販モデルとほぼ同じだが、個別のスロットルボディが採用され、レスポンスが改善されている。

最高出力はレギュレーションの都合上、ウラカンSTOのショールームカーが持つ640psを下回る、約590psに抑えられている。このパワーは、6速シーケンシャル・トランスミッションを介して後輪に伝達される。

ボディはカーボンファイバー製で、スプリッター、ディフューザー、アンダーボディが改良されている。

ランボルギーニは、ラップタイム短縮のためにダウンフォースを増加させたが、これまでのウラカンGT3と同様、安定性と予測可能性が優先され、プロだけでなくアマチュアドライバーも参加するGT3グリッドで最も寛容なマシンの1つとして、その立ち位置を維持することを目標としている。そのため、マルチステージ・トラクション・コントロール・システムもアップデートされている。

開発と製造は、ランボルギーニのレーシング部門、スクアドラ・コルセで行われている。現行マシンを走らせているチームには、エボ2仕様にアップグレードするオプションが用意される。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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