160台が集結! マクラーレン・トラックデイ・ジャパン2022 ブルーノ・セナが語るブランドのDNAとは?

公開 : 2022.11.04 15:05

静岡県からイベントレポートです。マクラーレンの車両が、富士スピードウェイに160台も集合。F1で活躍したブルーノ・セナさんにお会いしてきました。

新型車アルトゥーラ、走る!走る!

英国のスーパーカーメーカー、マクラーレンのオーナーが集まるイベント「マクラーレン・トラックデイ・ジャパン2022」が、富士スピードウェイで開催された。

9回目を迎えた今年は、過去最多となる160台のマクラーレンが集結。

新モデルのアルトゥーラをはじめ、セナ、エルバ、スピードテールまで集合。160台のマクラーレンが富士のメインストレートを埋め尽くす。
新モデルのアルトゥーラをはじめ、セナ、エルバ、スピードテールまで集合。160台のマクラーレンが富士のメインストレートを埋め尽くす。    マクラーレン・オートモーティブ

本年デリバリーが始まったPHEVの新型モデル「アルトゥーラ」の試乗体験をはじめ、「マクラーレンGT」「765LT」といった様々な車両が本コースを周回した。

とくに充実していたのが走行プログラムだろう。

「エンジョイ・ファミリー」「アクティブ・ファミリー」「フリースポーツ」「エキスパート・フリー」、(セナ/P1/スピードテール/765LTが対象の)特別走行枠が用意され、自分の楽しみ方にあったコース体験ができるのは、モータースポーツとのつながりの深いブランドであることをうかがわせる。

来場者をわかせたのは、ブルーノ・セナさんがスペシャルゲストとして会場に姿を見せたこと。

時にブランド・アンバサダー、時に新型車の開発テスト・ドライバーとしてマクラーレン・オートモーティブと歩み続けるブルーノさんに、注目のアルトゥーラはどのようなモデルなのかうかがってきた。

ブランドの価値 電動化でどう変わる?

執筆:Tetsu Tokunaga(徳永徹)

ーー近年マクラーレンはラインナップを拡大してきましたが、共通している魅力はありますか?

「マクラーレンのDNAは、すべてのモデルに宿っていますね。マクラーレン特有のレシピなのでしょう。軽量でありながら、パワフルで高性能であること。なにより一番大事にしているのは、ドライバーが直にフィードバック、フィーリングを得られる点です」

AUTOCAR JAPANのインタビューに応じてくれたブルーノ・セナさん。「アルトゥーラは、マクラーレンのモデルのなかで最も完成したクルマ」と話す。そのワケをうかがってみた。
AUTOCAR JAPANのインタビューに応じてくれたブルーノ・セナさん。「アルトゥーラは、マクラーレンのモデルのなかで最も完成したクルマ」と話す。そのワケをうかがってみた。    マクラーレン・オートモーティブ

「(バイワイヤ式ではなく)今でも油圧でブレーキやパワーステアリングを操作するのは、路面からのフィードバックを、ペダルやステアリングから直接感じ取るため。ハイテクとアナログを組み合わせているのです」

「走りに関しては、モデルによって特徴は異なります。しかし、ドライバーが自信を持って、クルマを感じながら走れるようにするという目的は一緒ですね」

ーーアルトゥーラでは、その価値はどのように進化していますか?

「フィードバックが大事という点では、同じフィロソフィーをもって開発されています。それをハイブリッドで進化させたのがこのクルマでしょう」

「アルトゥーラをドライブするとハイブリッドカーという印象よりも、(モーターのアシストによって)エンジンやギアボックスからのレスポンスがさらに良くなったという感覚が強いのです」

「ハイブリッドと言えば、フルEVとエンジンカーの真ん中を目指すのが一般的なメーカーの手段です。しかしアルトゥーラでは、電動化につきものの重量増をきちんとコントロールしながら、モーターアシストによるダイナミズムを採り入れていて、そのバランスが本当に素晴らしい」

記事に関わった人々

  • 執筆 / 編集

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。
  • 執筆

    徳永徹

    Tetsu Tokunaga

    1975年生まれ。2013年にCLASSIC & SPORTS CAR日本版創刊号の製作に関わったあと、AUTOCAR JAPAN編集部に加わる。クルマ遊びは、新車購入よりも、格安中古車を手に入れ、パテ盛り、コンパウンド磨きで仕上げるのがモットー。ただし不器用。

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