三菱自動車とPSAプジョー・シトロエン、ロシア工場での本格生産を開始

2012.07.05

三菱自動車とPSAプジョーシトロエンは7月4日、ロシア・モスクワ市の南西180キロメートルに位置するカルーガ州にある両社合弁による車両組立工場、PCMA Rusで、コンプリート・ノックダウン生産の開始を祝う式典を行いました。

このPCMA Rus工場では、2010年4月よりセミ・ノックダウン生産を開始し、これまでの間、プジョー308、プジョー4007、シトロエンC4、シトロエンCクロッサー、そして三菱アウトランダーの組立てが行われてきており、その生産台数は現在までに約9万9千台に上る。

コンプリート・ノックダウン生産は、まず7月にプジョー408から開始され、11月には三菱アウトランダーの生産も開始される。その後、シトロエンブランド車両の生産も順次開始される計画だという。

PSA監査役会のティエリー・プジョー議長は、「今、世界の中で最も力強い成長を見せている自動車市場のひとつであるここロシア市場には、我々自動車メーカーが大きな成長を遂げるためのチャンスがあります。この急成長市場で遅れを取らないために現地生産は不可欠です。今回の本格生産の開始により、当社はロシア向け車両生産能力を大幅に拡大することができます。また、これにより、当地における当社ブランド力の強化、そして当社グローバル戦略の強化を実現することができます。」とコメントしている。

また、三菱自動車の西岡喬会長は、「今回の現地生産では、PSAとシナジー効果を発揮することで、事業効率の向上、事業規模の拡大が可能となります。今後も需要拡大が見込まれるロシア市場での現地生産により、私たちは市場ニーズにマッチした高品質で魅力ある商品を供給する体制を確保することとなります。このことは、当社が中長期的にロシア事業を発展させていくにあたっての大きな礎になることは間違いありません。そして、ここPCMA Rusでの現地生産を通じて、ロシア自動車産業のさらなる発展に貢献していきたいと考えています。」とコメントしている。

本格生産の開始に伴い、同工場で組立てられる車両には多くの現地調達部品が使用されることとなる。工場の生産規模拡大、及び、今後の部品現地調達促進の取り組みは、ロシア自動車部品業界の発展に大いに貢献するものだ。

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