大画面ナビ選びは、多様化の時代? エンタメ機能も1つのポイント 群馬パーツショー2023

公開 : 2023.07.08 10:15  更新 : 2023.11.24 14:06

日曜まで開催している「群馬パーツショー2023」。大画面ナビの動向を、出展各社に伺ってきました。テレビを見たい方、ブルーレイを再生したい方。ユーザーは多様化しています。

根強いブルーレイ人気

この週末に群馬県高崎市で開催されている「群馬パーツショー2023」に、アフターパーツメーカー各社が出展している。

ここに、パナソニックパイオニアJVCケンウッドアルパインなどが最新カーナビを持ち込んだので、どんな製品がユーザーに選ばれているのか話を伺ってきた。

パナソニックの10V型大画面ナビ「CN-F1X10BGD」。ブルーレイプレイヤー搭載モデルだ。
パナソニックの10V型大画面ナビ「CN-F1X10BGD」。ブルーレイプレイヤー搭載モデルだ。    AUTOCAR JAPAN

キーはエンタメ機能のようだ。

あるメーカーのスタッフは、クルマの中での過ごし方が多様化していると話す。

「出先でテレビを見たい方は依然として多いです。カーナビの画面で見てらっしゃいますね。ただ、最近はHDMIケーブルでスマートフォンとナビを接続して、スマホの映像を見るヒトが増えています。ふだんスマホでYouTubeを再生しているのでしょう」

パナソニックのカーナビでは、ブルーレイ再生対応モデルが指名買いされるという。

クルマで出かけた際のちょっとした時間に、好きなアーティストのライブ映像や映画・アニメをブルーレイで再生したい。そんなユーザーの支持を得ているそうだ。

「ブルーレイプレイヤーを搭載しているのはウチだけですから人気があります。画面が大きいので後席からも見られます」

同社の大画面ナビの最新ラインナップでは、写真の「CN-F1X10BGD」がそれにあたる。大画面のカーナビは地図が見やすいだけでなく、大きなディスプレイという役割も果たすのだ。

群馬パーツショー2023 7/9まで

パイオニアは、オンラインに対応したサイバーナビを展示。

ネットワークスティックを同梱しているモデルなら、車内をWi-Fiスポットにするサービスが利用できるし、YouTubeをナビ画面で再生することもできる。

右がパナソニックの9V型大画面ナビ「CN-F1D9GD」で、DVD再生に対応する。自宅のレコーダーをリモート視聴できるレコーダーリンクを搭載するのは「CN-F1X10BGD(左)」「CN-F1X10GD」という10V型の2モデルだ。
右がパナソニックの9V型大画面ナビ「CN-F1D9GD」で、DVD再生に対応する。自宅のレコーダーをリモート視聴できるレコーダーリンクを搭載するのは「CN-F1X10BGD(左)」「CN-F1X10GD」という10V型の2モデルだ。    AUTOCAR JAPAN

また、パイオニアやJVCケンウッドは会場にデモカーを持ち込み、後席の乗員用フリップダウンモニターやリアモニターなどを紹介し、クルマ全体をエンタメ空間にする提案をしていた。

先のパナソニックのスタッフは、「“使ってみたら便利だった”と言われるのが、自分の家のレコーダーをリモート視聴できるレコーダーリンクという機能です。自宅で録画した番組をカーナビの画面で(スマホを介して)リモート再生できます」

「この機能では、地デジが見にくいエリアに行ったときも、放送中の番組をリモート視聴できるというメリットがあります」と話す。

テレビ派、ブルーレイ派、動画配信サービス派とユーザーの好みは様々だが、いずれにしても8インチ、9インチ、10インチといった画面で見る方が満足度は高い。クルマのエンタメ機能はますます充実しているから、大画面ナビの人気もまだまだ続くのだろう。

なお群馬パーツショー2023は、Gメッセ群馬で7月9日(日)18時まで開催している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    徳永徹

    Tetsu Tokunaga

    1975年生まれ。2013年にCLASSIC & SPORTS CAR日本版創刊号の製作に関わったあと、AUTOCAR JAPAN編集部に加わる。クルマ遊びは、新車購入よりも、格安中古車を手に入れ、パテ盛り、コンパウンド磨きで仕上げるのがモットー。ただし不器用。

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