アウディA3セダン1.8TFSIクワトロ

プレス試乗会の開催地は1月半ばの北海道。さらにスタート&ゴール地点からほど近いサーキットのパドック駐車場に圧雪路(にするつもりが天候その他の都合により一部かもっと氷むき出しでツルツル)の特設ミニサーキット。当然ながら、試乗車にはスタッドレスタイヤが履かされていた。

A3セダンの1.8TFSIクワトロに関してまずオッと思ったのはその車重。同じパワートレインで同じくヨンクのハッチバックのバージョンと較べてたった10kgしか重たくない。ということは軽い。ボディ剛性上有利なカタチであるぶん軽くもできた、のであろうか。車検証によると、前後の軸重はそれぞれ870kgと600kg。ということで、前軸重量の比率は全体の6割未満。割り算したら0.5918と出た。

ボディ剛性はカッチリと高い。内装部材の建てつけのよさもふくめてユルさがない。開けたドアを閉めると、人によってはウットリするかもしれないぐらいのハイクオリティな音がする。振動が出る……というか素早く収束して消える。

最近流行りの、クーペのようなセダン。そういうものとしては、A3セダンのカタチはむしろこんもりしているように見える。どこか人のよさそうな。サイズ感は、A4比ハッキリと小さい。ハッチバックモデルだとそうでもないのに、セダンだと小さく感じる。見える。昔の80あたりから地続きの最新型みたいな感じで、筆者としては嬉しい。

運転席に座ると(あるいは座っても)、それがデカいクルマであるかのような印象は、ない。後席に座ると、そこがゴルフよりもタイトな空間であることがわかる。着座姿勢は悪くない。大人4人のための実用セダンとしてはギリであろう。及第点。

外気温、たしかマイナス7°Cとかそのぐらい(試乗が終わる頃にはもっと暖かに)。スタート時点での試乗車の走行距離は620km。ボディのカッチリ感と調子を揃えたように、アシもまたカッチリと硬い(デコボコなところもありの特設ミニサーキットをグルグルしたあと再び公道上を走ったらしなやかな硬さになっていて同乗者と二人して笑った←もちろん、いい意味で)。ハンドルは、センター付近にギュッと詰まった手応えあり(新車装着品そのままの夏タイヤだったら直進管理がもっと神経質になっていた可能性あり)。ミシュランX-ICE、印象よし。

パワートレインは扱いやすい。「扱いやすい」以外の印象の記憶がロクに残っていないといってもいいぐらいで、だから読者の皆さんにおかれましても心配はご無用。エンジンのサウンドやバイブレーションにウットリしたい人にとってはそんなに嬉しくないかもしれないけれど、とにかく平和に速い。いつでもどこでも。動力関係でいちばんビックリしたのはスペック表の数字。最大トルクは1350rpmから出ている。ま、排気量が1.8ℓもあるのだし。

 
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