アウディ「A3」に新型PHEV登場 バッテリーは約2倍に増量、急速充電も可 約720万円から

公開 : 2024.10.18 06:25

アウディはA3のPHEVモデルに改良を加えた「A3スポーツバックTFSI e」を欧州で発表した。バッテリーが強化され、電気のみの航続距離は市販車最長クラスとなった。

バッテリーが大幅強化

アウディは10月15日、ハッチバックのA3スポーツバックに新たなプラグインハイブリッド(PHEV)モデルとして「A3スポーツバックTFSI e(A3 Sportback TFSI e)」を発表した。

既存モデルの改良新型で、バッテリー容量が従来の13kWhから25.7kWh(使用可能容量:19.7kWh)に増強された。電気のみで走るEV航続距離は最大143km(WLTPサイクル)に伸び、市販されているPHEVの中でも最長クラスを誇る。

アウディA3スポーツバック40 TFSI e
アウディA3スポーツバック40 TFSI e    アウディ

また、バッテリーは最大50kWでの急速充電が可能となり、新しいトランスミッション一体型の電気モーター(最高出力115ps)を採用したことで、EVモードの最高速度は140km/hに達する。

フォルクスワーゲン・ゴルフeハイブリッドと共通の1.5L 4気筒ガソリンをベースにしたハイブリッド・システムは、合計出力204psを発生。0-100km/h加速タイムは7.4秒、最高速度は225km/hとなる。

また、合計出力272psの「A3スポーツバック45 TFSI e」も設定され、0-100km/h加速6.3秒、最高速度237 km/hを謳う。

アウディによると、シャシーは後部座席の下に搭載されるバッテリーの重量増を考慮して特別にチューニングされており、高いスプリングレートと硬めのダンピングにより「乗り心地とダイナミクスを同等に確保」するという。

欧州価格は4万4200 ユーロ(約720万円)から。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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