アウディRS6アバント/RS7スポーツバック 究極のRSパフォーマンスを設定

公開 : 2023.09.22 11:45

アウディはRS6アバントとRS7スポーツバックに究極のスポーツグレードとなるRSパフォーマンスを設定しました。目玉はターボチャージャーの大型化とブースト圧の変更です。早速その他の詳細も含めて見ていきましょう。

アウディ究極のスポーツグレード その名もRSパフォーマンス

アウディは究極のスポーツグレードとなるRSパフォーマンスをRS6アバント/RS7スポーツバックに設定し、発売を開始した。

アウディのレーシングモデル、および究極のスポーツグレードを開発/製造/販売するアウディ・スポーツによるアウディRS6は、ハイパフォーマンスと日常走行における優れた利便性を兼ね備えたモデルとして、過去20年間、4世代にわたって進化を続け、世界中のファンを魅了してきたと同社は語る。日本では2003年に初代RS6が登場して以来、ツインターボチャージャーエンジンとクワトロの搭載が、すべての世代に貫かれ、現在のモデルは第4世代目となる。また日本では、2013年にRS7スポーツバックがラインアップされた。今回RS6アバント/RS7スポーツバックに代わり、両モデルにRSモデル史上最高のパワーと加速性能をもつRSパフォーマンスを設定。RSの後につけられる「パフォーマンス」という名称は、RSモデルをさらにパワーアップしていることを意味しているとアウディは語った。

アウディRS7スポーツバック・パフォーマンス
アウディRS7スポーツバック・パフォーマンス

RS6アバント・パフォーマンス/RS7スポーツバック・パフォーマンスに搭載される4LのV型8気筒TFSIツインターボエンジンは、ターボチャージャーの大型化およびブースト圧を2.4barから2.6barに引き上げることにより、これまでのRS6アバント/RS7スポーツバックと比較して、30ps、5.1kg-mアップの最大出力630ps、最大トルク86.68kg-mを発揮。パワーアップに伴い、0-100km/h加速は0.2秒マイナスの3.4秒に向上した。また、48Vマイルドハイブリッドやエンジンの低負荷時に8つのシリンダーのうち4つのシリンダーを休止させるシリンダーオンデマンド(cod) を8速ティプトロニックと組み合わせることで、高性能と高効率を両立していると言う。

RSパフォーマンス クワトロとサスペンション設定

RS6アバント・パフォーマンス/RS7スポーツバック・パフォーマンスはRSダイナミックパッケージを標準装備。これには、ダイナミックオールホイールステアリング/リアスポーツディファレンシャルが含まれ、最高速度が250km/hから280km/hにアップ。駆動方式はクワトロの四輪駆動。メカニカルセルフロッキングセンターディファレンシャルは、エンジンの駆動力を通常フロント40%:リア60%の比率でリアアクスル寄りに分配。路面状況に合わせて、より多くのトルクを自動的に適切なアクスルに伝える。最大70%をフロントアクスルに、あるいは最大85%をリアアクスルに配分することでドライビングダイナミクスが向上し、卓越したトラクションと優れた推進力を実現すると言う。さらにリヤスポーツディファレンシャルが理想的なトルク配分を計算して、リアホイールにアグレッシブかつ可変的に分配することで、コーナリングのハンドリング限界で、アンダーステアを軽減することができると発表している。

究極のスポーツグレードにふさわしい、より高いチューニングを施したRSアダプティブエアサスペンション・スポーツと、低速では前輪と逆向きに後輪を切ることで回転半径が縮小して取り回し性を向上させる一方、高速では前輪と後輪を同じ向きに切ることで安定感のあるハンドリングを実現する4輪操舵システム、ダイナミックオールホイールステアリングを標準装備。これにより、ダイナミックな走りと快適性を両立する。また、コイルスプリングとダンピングコントロールサスペンションにダイナミックライドコントロール(DRC)を組み合わせたRSスポーツサスペンションプラスはオプションで選択が可能だ。

アウディRS7スポーツバック・パフォーマンス
アウディRS7スポーツバック・パフォーマンス

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

関連テーマ

おすすめ記事