アウディ RS6セダン、約15年ぶり復活へ 高性能EVとして2025年登場か

公開 : 2023.08.07 19:25

2010年に生産終了したアウディの高性能モデル「RS6セダン」が復活するという情報が入りました。次世代EVのA6 eトロンをベースに、「RS6 eトロン」として2025年に導入が計画されているとのこと。

高性能EVセダン 2025年デビューか

アウディのモータースポーツ部門であるアウディ・スポーツは、高性能のEVセダンとしてRS6を復活させようとしている。

アウディの関係者によると、ステーションワゴンの次期RS6 eトロン・アバントの兄弟車として、「RS6 eトロン」という名称で2025年に導入される予定だという。

2代目アウディRS6セダンは2010年に生産を終了した。
2代目アウディRS6セダンは2010年に生産を終了した。

初代RS6は2002年に発売され、セダンとアバントの2種類のボディタイプが用意された。しかし、2010年に2代目の生産が終了すると、3代目からアバントのみの設定とされ、セダンは事実上RS7にバトンタッチする形となった。

RS6 eトロンは、2024年に発売予定の次世代EV、A6 eトロンをベースとする。ポルシェと共同開発した電動ドライブトレインを採用し、最高出力600ps、最大トルク102kg-mを超えると謳われている。

PPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)アーキテクチャを採用し、800Vの充電アーキテクチャとSiC(シリコンカーバイド)製インバーターに対応。2速トランスミッションと電動クワトロ・システムによる加速性能も期待される。

ボディサイズとしては、2021年に公開されたA6 eトロン・コンセプトが手がかりとなるだろう。コンセプトモデルは全長4960mm、全幅1960mm、全高1440mmで、現行の5代目A6より一回り大きい。

車名は従来の「RS6」に、EVであることを表す「eトロン(e-tron)」が組み合わされる見込み。

以前、内燃エンジン車には奇数、EVには偶数の車名が与えられるという新しいネーミング戦略が採用される予定だった。しかし、9月1日付でアウディのCEOにゲルノート・デルナー氏が就任することで、このネーミング戦略が見直されることになったと、同社の関係者は語っている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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