ランドローバー・ディフェンダーで都会のオフロードを 体験型イベント 希少車も展示

公開 : 2023.11.08 20:05

ランドローバーは都会というジャングルでオーナーとファン向けに体験型のイベントを開催しました。都心においても、ディフェンダーを用いてオフロード走行を想定した体験を実施。同時に貴重で特別な個体も展示されました。

貴重な3台を展示 シリーズ1/シリーズ2A/初代ディフェンダー

執筆:Yasuhiro Ohto(大音安弘)

ジャガーランドローバー・ジャパンは、ランドローバーの人気クロカン「ディフェンダー」の世界観を愉しめるファン向け体験型イベント「ディフェンダー・エクスペリエンス・東京2023」を10月28日~29日の二日間、東京・豊洲の「サイタブリア・ベイパーク・グリル・アンド・バー」で開催した。

会場は、全天候型ランニング施設「新豊洲ブリリア・ランニングスタジアム」が隣接。さらに豊洲市場の近くという都心にありながら、屋外レストランのある敷地内には、広い芝生エリアを備え、その目の前を隅田川が流れる開放感に溢れたロケーションだ。

「ディフェンダー・エクスペリエンス・東京2023」
「ディフェンダー・エクスペリエンス・東京2023」

会場の入口では、来場者を歓迎するように、ランドローバーのヘリテージカーがお出迎え。その顔触れは、錚々たるもので、発表年である貴重な「シリーズ1」を始め、長年製造された「シリーズ2A」と、初代「ディフェンダー」の3台が飾られた。

簡単に展示車を紹介すると、最も古い緑の「シリーズ1」は、発表年である1948年製というごく初期モデルで、現在も動態保存されているという。シンブルで武骨なスタイルは、まさに厳しい環境に挑むクロカンを体現したものといえる。

続いて、ブルーの「シリーズ2A」基本的なスタイルを受け継ぎつつ、改良型となる「シリーズ2」は、1958年に登場したが、3年間だけ製造され、展示車の「シリーズ2A」となり、1961年~1971年に生産された。「88インチ」と「109インチ」の2種類のホイールベースがあり、同車は前者だ。展示車は、1964年式で、コンディションの良かった元軍用車をレストアしたもの。特徴的なアイテムが、熱帯地向けの「サファリルーフ」だ。これはルーフを二重構造とすることで、風の通り抜けを良くしたものだ。

最後が「ディフェンダー」と名乗るようになった近代のモデル。新たなランドローバーとして、SUV「ディスカバリー」が登場したことで区別の為に、単にホイールベースの違いで「90/110」と呼んでいたものに「ディフェンダー」の名が与えられた。展示車は、ショートホイールベースの「90」で、高出力ディーゼルエンジン「300Tdi」を搭載したもの。この個体のみのスペシャルな点は、本来は存在しないオートマティック仕様となっていることだ。

どれもランドローバーの系譜を物語る貴重なモデルだが、それぞれの仕様も特別感があって興味深い。往年レンジローバーは、初代ディフェンダーと比べ、かなりコンパクトだったことが分かる。しかし、その迫力は、より巨大な現行ディフェンダーにも勝るものがある。まさに本物が放つ輝きというものだろう。

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    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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