スペシャルショップ

タイロッド内浸水で恐ろしいことに!

レッドポイントの赤座です。

今回は弊社では珍しいアルファ・ロメオ159。走行中のステアリング周りからの違和感のご相談でした。各部の点検を進めていくと恐ろしいことが起きているのが判明しました。

ステアリング系統の重要部品、タイロッドに異常なまでのガタが発生していました。ステアリングラックのブーツを外すと、さらにおぞましい光景が! どうしてこんなに? という位に錆びています。その錆が進行し、タイロッドの重要な構造部であるボールジョイントが消耗し、そこに大きなガタが生じています。

修理にあたっては純正ではステアリングラック本体のみの供給でしたので、社外品を用意しました。赤茶けた錆に包まれたボールジョイントは、よく見ると外周に黒いリング上の影が見えます。この部分が錆による消耗で生じた隙間です。このまま消耗が進行すると、最悪の場合は抜け落ちてしまい、ステアリング操作不能に陥ってしまうことも考えられます。今回は間一髪のところで修理できました。

合わせて電気系統の整備、ステージ1メンテナンスも施工です。159はその巨体に見合った大きなバッテリーを積んでいますが、そこにつながるケーブルはとても貧弱です。ターミナルも電圧ロスの大きなものが付いていますので、電気の流れは最低です。メインアースケーブルはボディアース1カ所のみという、当社取り扱い車両の中でも最も効率の悪い状況でした。

両ターミナルの交換、メインアースケーブルの追加、オルタネータB+ケーブルの追加といった一連の作業を行い、電気負荷状態での各部への電圧供給が正常になりました。

今後も手厚い整備で完調状態の159を増やしていきたいと思います。159用のビルシュタインダンパーもご用意しておりますので、ビシッとした159に仕上げたい方はいかがでしょうか。

新着ニュース

ニュース一覧